「未来の祀りへ」をテーマに詩人で国語教師の和合 亮一さんが講義

2016.01.08

1月8日、共通教育科目の「複眼的思考・融合教育入門」において、文化学部から紹介いただいた、福島県在住の詩人で国語教師の和合 亮一 さんが、「未来の祀りへ」をテーマに講義を行いました。

毎週金曜4限目の「複眼的思考・融合教育入門」は、複雑化・多様化・グローバル化する現代社会で必要な複数の視点や知識を融合させて、考える力を身に付けることを目標とした科目です。社会の第一線で活躍しているゲストスピーカーが実体験をふまえた講義を行い、柔軟な適応力、実践的な課題解決力の養成などを目指しています。

和合さんは、2011年に東日本大震災で被災したことをきっかけに、「詩」による震災復興を提唱し、様々な活動を通して、世界中の人々と連携しながら福島の復興活動を展開しています。震災の復興は、経済的・物質的な問題が注目されがちですが、和合さんは、むしろ心(人間精神)の問題を重視し、詩作活動を通して復興に貢献されています。

和合さんは、講義のなかで、福島の状況や自ら作成した詩などを紹介しながら、自身の考える複眼的思考の概念として、①視覚だけの思考、思想を疑い、五感でとらえること、②自分の中に様々な考え方をためこんで厚みをもたせること、③子どもたちへ後姿を見せることの3点を挙げられました。

受講した学生からは、和合さんに対して「原子力発電に対しどのような想いを持っているか」、「現地での取材において特に苦労されたことは何か」等活発な質問が出ました。

講義をする和合さん①
講義をする和合さん②
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