社会安全・警察学研究所 設立1周年記念シンポジウム
−現代社会と少年非行対策の新潮流− 開催

開催概要

 当研究所は設立1周年を記念し、2014年10月17日に「現代社会と少年非行対策の新潮流」をテーマに、当大学むすびわざ館を会場にシンポジウムを開催いたします。

 第1部では、少年の非行防止に関して、アメリカ、台湾、日本の研究者の方(メーガン・C・カーリーチェック氏、陳慈幸氏及び矢島正見氏)から、それぞれの近年の特徴的な傾向に重点を置いて、講演をしていただくこととしています。

 第2部では、「ネット社会と少年非行」に関して、ワークショップを開催いたします。「サイバーボランティア」、「スマホを取り巻く脅威とセキュリティ対策」、「ネット社会と女子非行」という、いずれもホットなテーマについて、現実にそれと向き合っておられる方々の話題提供を踏まえ、参加される方々によって活発な討議をしていただく予定です。

日時 2014年10月17日(金)
第1部12時30分〜15時30分(12時開場)
第2部16時〜17時
会場 京都産業大学 壬生校地 むすびわざ館 2階ホール(第1部)・3階教室(第2部)
京都市下京区中堂寺命婦町1-10(JR丹波口駅徒歩4分/阪急大宮駅徒歩7分)
※むすびわざ館には駐車場はございません。
むすびわざ館への交通アクセス

申込 参加費無料・要申込み
参加を希望される方は、10月10日(金)までに、氏名(ふりがな)、勤務先・役職、電話番号(自宅又は勤務先等)、E-mailアドレス又はFAX番号(以上必須)、住所(自宅又は勤務先等)、ワークショップに参加予定の方はワークショップ番号を入力の上、E-mailかFAX番号で当研究所までお申し込みください。
申込先 京都産業大学 社会安全・警察学研究所
E-mail:icj-ksu@cc.kyoto-su.ac.jp
FAX:075-705-1966
※ お送りいただ個人情報は、本シンポジウムに必要な事務処理及び今後の案内以外目的で使用することござません。

第1部 現代社会と少年非行対策の新潮流(12:30〜15:30)

開会挨拶
基調講演「アメリカの少年非行対策プログラム」(80分)(英日逐次通訳付き)

メーガン・カーリーチェク氏(ニューヨーク州立大学オールバニー校刑事司法部准教授)

著名な犯罪学者の一人であるトーマス・J・バーナードのもとで研究を始め、少年司法、非行防止対策と立ち直り支援プログラムの研究に従事してきた。2004年、Ph.D(ペンシルバニア大学)。サウスカロライナ大学犯罪学・刑事司法学部助教授、ニューヨーク州立大学オールバニー校刑事司法部助教授を経て、2011年より現職。米国司法省司法統計部客員研究員を兼務。主著は、The Cycle of Juvenile Justice, Second Edition.(2010)。

講演①「台湾における少年非行対策の新動向」(20分)(日本語)

キャシー・チェン(陳慈幸)氏(中正大学大学院犯罪学研究科教授)

中央大学にて、法律の学士、修士、博士を修めた後、中正大学(台湾)犯罪学研究科准教授などを経て現職。専門は、刑事訴訟法、少年法、組織犯罪、被害者学、日本と台湾の刑事法比較研究。台湾司法官研修所教授、台湾司法官試験委員、台湾警察官試験委員、台湾犯罪学学会理事なども務める。著書に、『刑事政策:概念的刑塑』(2013)などがある。

講演②「現代日本社会と少年非行対策」(20分)(日本語)

矢島 正見氏(中央大学文学部教授)

1979年、中央大学博士(社会学)、大正大学文学部社会学科専任講師、同助教授、中央大学文学部助教授を経て、1993年より現職。少年非行、青少年問題の研究に従事してきた。日本犯罪社会学会会長、日本社会病理学会理事。主著に、『社会病理学的想像力―「社会問題の社会学」論考―』(学文社)、『戦後日本青少年問題考』(一般財団法人青少年問題研究会)などがある。

質疑応答(45分)(英日逐次通訳付き)

第2部ネット社会と少年非行(16:00〜17:00)

ワークショップ①「サイバーボランティアをめぐって」

話題提供者:四方 光氏(慶應義塾大学総合政策学部教授)

1987年、警察庁入庁、警視庁捜査第一課管理官、京都府川端警察署長、警察政策研究センター主任教授、警察庁生活経済対策室長、神奈川県警察本部刑事部長、警察庁情報技術犯罪対策課長、警察大学校刑事教養部長などを経て、2013年4月より現職。ミシガン大学修士(行政管理学)、中央大学博士(総合政策)。著書に、『社会安全政策のシステム論的展開』(成文堂)、『サイバー犯罪対策概論―法と政策―』(立花書房)などがある。

(コーディネーター:浦中 千佳央 京都産業大学社会安全・警察学研究所准教授・警察学)

ワークショップ②「スマホを取り巻く脅威とセキュリティ対策」

話題提供者:加賀谷 伸一郎氏(独立行政法人情報処理推進機構(IPA)セキュリティセンター調査役)

コンピュータウイルス・不正アクセスの届出受付、情報セキュリティ関連相談への対応および情報セキュリティ対策全般の普及啓発活動に従事してきた。1991年に株式会社東芝入社。2003年に社内分社で設立された東芝ソリューション株式会社に移り、情報セキュリティ関連ソリューション開発などに従事。2004年10月よりIPA勤務。2007年7月にIPAに転籍。2011年9月より現職。

(コーディネーター:成田 秀樹 京都産業大学社会安全・警察学研究所教授・刑事訴訟法)

ワークショップ③「ネット社会と女子非行」

話題提供者:矢作 由美子氏(敬愛大学国際学部非常勤講師)

常磐大学大学院被害者学研究科スーパーバイザー(2005−2009年)を経て、現在、敬愛大学国際学部子ども学科非常勤講師及び早稲田大学社会安全政策研究所招聘研究員。北九州にて、少女と女性のための『ステイ』(保護観察所登録:自立準備ホーム兼宿泊施設)運営役員。共著書に『女性犯罪研究会編性犯罪・被害―性犯罪規定の見直しに向けて―』(尚学社)がある。

(コーディネーター:久保 秀雄 京都産業大学社会安全・警察学研究所准教授・法社会学/犯罪社会学)

お問い合わせ
京都産業大学社会安全・警察学研究所
E-mail:icj-ksu@cc.kyoto-su.ac.jp
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