辻村朋彦さん(博士前期課程2年)の研究成果が、
教科書『形質転換プロトコール【植物編】』に掲載されました

 工学研究科 生物工学専攻 博士前期課程2年 辻村朋彦さんが研究しているベンサミアナタバコの葉緑体形質転換の研究成果が『形質転換プロトコール【植物編】』(田部井 豊 編、化学同人)に掲載された(JSPS特別研究員 田中義行、総合生命科学部教授 寺地徹との共同執筆)。

 葉緑体形質転換は、栽培タバコについては安定的な実験系が確立されているが、ベンサミアナタバコでは、近年まで安定した形質転換系は報告されていなかった。ベンサミアナタバコは、世代期間が短いことや多くのウイルスが感染・増殖すること、安定的に核への遺伝子導入等が行えることから、植物ウイルス研究や分子生物学的研究に幅広く使用されている。ベンサミアナタバコで葉緑体形質転換が可能になれば、核遺伝子に対するジーンサイレンシングの手法などと組み合わせることで、葉緑体と核の相互作用を解析する実験系が構築できる。

 本研究の中心的な役割をした辻村さんは「今後もこのような成果を出せるように、研究活動を頑張りたい」、指導教授の寺地先生も「このプロトコールで葉緑体の形質転換にベンサミアナタバコを用いる研究者が増えるのではないか」とコメントを述べた。

著者 田部井 豊 編
ジャンル 生物
出版年月日 2012/09/20
ISBN 9784759814859
判型・ページ数 B5・432ページ
定価 本体6,000円+税


 
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