岡崎 茜(ドイツ)

ライプツィヒ大学短期語学研修(2013年夏)に参加して

 私は夏休みにドイツのライプツィヒ大学で開催された3週間の語学研修に参加しました。

 平日は、午前中にクラス単位での授業、午後は各々が選んだドイツ文化について学びました。午後に授業がない平日は、異文化を知る一環として車の工場見学に行ったり、湖まで行って4人乗り自転車に乗って遊んだり、バッハで有名な教会の内部見学をさせてもらったり、と色々な体験をすることができました。

 そのような特別な体験以外にも貴重な日常的体験もたくさんありました。例えば、買い物をしたとき、日本だと何も言わずにレジ袋や紙袋がもらえるのに、ドイツでは1枚も貰うことができません。なので、いつもカバンの中にエコバッグを入れて持ち歩いていました。他には、レジでお金を払うとき、紙幣を先に手渡すと細かい金額分の小銭を受けとってくれないので、気が付けば財布の中が小銭でいっぱいになるという悲惨な出来事も体験しました。もちろん、ハプニングもありました。寮の部屋の電気が付かなくて数日間生活するのに苦労したことやまたも寮の冷蔵庫が朝起きると壊れている、なんていうこともありました。本当に日本では当たり前に思うことがドイツへ行ってみると、それが当たり前ではないと感じました。ハプニングも今はすべていい思い出です。

 さらに、ペットボトルにかかっている預け金を現金に交換する器械が町のどのスーパーにもあって驚いたことや、電車の切符をひとつ買うのに苦労したときなど、どれも私にとって刺激的なものでした。

 娯楽の面では、空いた時間をうまく利用して色々な街へ遊びに行きました。ベルリン、フランクフルト、ミュンヘン、ドレスデン、ポツダム。さらには、国境を越えてチェコのプラハまで行きました。

 「語学研修」という名前でしたが、授業以外の場でもたくさんの人とコミュニケーションをとり、より多くのドイツ語を学びました。買い物をしたとき、レストランに行ったとき、切符を買うのに苦労したとき、乗る電車を間違えて困ったときなど、数えきれないほど多くの場面で多くのドイツ人と言葉を交わしてきました。そこで得た言葉の数々は今でも私の頭の中の辞書に残っています。

 たった3週間、されど3週間。自分にとって初めての“留学”は本当に充実していて大成功に終わりました。

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