留学体験レポート

西森 里奈 トンプソンリバーズ大学(派遣留学・交換留学)

留学期間 国名 留学先大学名 留学の種別
2008年8月21日から
2009年5月16日まで
カナダ トンプソンリバーズ大学 派遣留学・交換留学

 高校ではオーストラリアとイギリスで3週間のホームステイを経験し、大学では1年留学を経験したいと考えていました。しかし時間はあっという間に経ち、3回生を迎える前に留学をしよう!と決断しました。そこで迷ったのが半年にするか1年にするかという事でした。今から1年留学すると、4回生の5月に帰国となり就職活動に大きな遅れをとってしまうのです。しかし、私は1年留学を選びました。就職活動が自己分析から始まり将来の方向を決める活動とするならば、私の就職活動は留学だ!と思ったからです。

 こうして3回生の夏から私の1年留学が始まりました。1日目の夜にして英語で夢を見るという好スタートでした。私が行ったトンプソンリバーズ大学は他国から来た学生もたくさんいる大学で、インターナショナル生は最初に英語のテストを受け、その結果で英語学習が必要ならESALのクラスに入り、必要ないなら学部の授業にそのまま進めるというシステムでした。

 グラマー・リーディング・ライティング・オーラルそれぞれレベル分けがあり、前期はESALからスタートしました。後期は学部の授業を取る事ができ、私は心理学と異文化コミュニケーションの授業を取りました。まさか、自分が学部の授業を取れると思っていなかったので、ネイティブと一緒に受ける授業は最初緊張しました。教授の講義のペースやテキストもESALとは違うだろうし、ついていけるかどうか心配していました。しかし、いざ授業が始まると教授の言っている事も理解できるし講義のペースも速いとは感じませんでした。テキストも読みやすく、理解できるのです。専門的な単語はたくさん覚えなければなりませんでしたが、それは日本の大学の講義と同じ事でした。その時、自分の英語力が上がっている事を実感しました。

 留学に行って、著しく伸びたスキルはスピーキングです。友達作りには不便しないくらいは話せたので友達はすぐにできましたが、会話はぎこちなかったと思います。1カ月経った頃から友達に「英語上達したね!」と言われるようになりました。半年も経てば、「最初は口数も少なかったのに、今じゃ色んな話ができるようになったね」と、自分では気づかない変化に周りの友達が気づかせてくれました。すぐにネイティブやカナダ生活の長い友達ができた事もあり、本当に友達に恵まれました。私の留学生活の財産は、世界中から集まりカナダという国で出会った友人達です。

 旅行にも行き、ロッキー山脈の大自然を見た時には開いた口が塞がりませんでした。自然の美しさ・強さ・儚さを感じた旅でした。地球温暖化の影響も目の当たりにし、あの大自然を目の前にして色んな事を感じ、考えました。 アメリカのシアトルにも行き、シアトルマリナーズの試合を観戦しました。イチロー選手の人気は凄まじく、彼にくぎ付けでした。

 留学は英語学習に留まらず、新しい発見がたくさんあります。なにより、私は日本に生まれただけではなく、この地球に生まれたんだなぁ、自分の世界が広がるというのはこういう事でもあるんだなぁと感じました。

 高校生の時、英語の先生から知識をたくさん蓄えてから留学に行くと、ものすごく伸びると教わった事があります。海外へ出る手段も色々あります。勉強を重ね、自分の目的に合わせて、オリジナルの留学生活を送ってください。きっと有意義なものになります。

 留学は行っている間も大切ですが、帰国後の自分への影響力は計り知れません。留学に行ってみたいと考えている人には、ぜひ最初の一歩を踏み出してもらいたいと思います。

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