法学部 政策立案実務研究A「条例を作ろう」
履修生が京都府山田知事を訪問

 12月25日、法学部 村山祥栄講師が担当する自由演習 政策立案実務研究A「条例を作ろう」の履修生22名が、授業の取り組みとして、自らが考えた条例案をプレゼンテーションするため、京都府山田啓二知事を訪問した。

 政策立案実務研究では、現代社会に発生する様々な社会現象から、課題、問題を探り、具体的な解決策としての条例立案をテーマとしている。2年次生を中心とした2〜4年次生の学生らは、10月から立案テーマの選定、問題となる現場のフィールドワークなどを繰り返し、条例案の作成を進めてきた。

 今回、本学卒業生でもある田坂幾太 京都府議会議員の協力を得、知事への立案のプレゼンテーションの機会を持つこととなった。

 京都府議会 議会棟を訪問した学生らは、田坂議員の案内で、議会棟議場などの見学を行った後、会議室で知事に条例案のプレゼンテーションを行った。

 まず知事より、「条例には『法律の隙間を埋めていくもの』と『京都という公共団体の政策を推進していくもの』の二つに分けられる」「一つの条例をつくるにもいろいろな背景があり、戦略的に立案していく必要がある」などの条例に対する考え方の講義が行われた。 次に3班に分かれ、代表者が「ペット霊園規制条例」「がん対策促進条例」「子ども虐待防止条例」について提案を行った。

 それぞれの提案について、山田知事からは、「宣言的な条例では、自己満足に終わってしまう条例になってしまう。条例を作る際の立ち位置をはっきりさせなければならない」「条例はたくさんつくればよいというものではない、自由な国家の中で、何を規制するかを考えなければならない」などのアドバイスが送られた。
 また、田坂議員からも「学生の視点からの提案は、非常に刺激になった。これを機会にもっとがんばってほしい」とメッセージが送られた。

 今回の知事訪問について、履修生の林 亜沙美さん、武元千明さん、高橋昌未さん(3名とも2年次生)は、「チームの中で、資料作成や発表など、分担を決めて、今日の発表に備えた。いろいろな市町村に電話をかけたり、何度も何度もプレゼンテーションの練習を重ねたりと準備が大変だったが、とても貴重な機会でよかった」と感想を述べた。

「ペット霊園規制条例」案について提案

「がん対策促進条例」案について提案

「子ども虐待防止条例」案について提案


 

履修生22名が熱心に参加した。

知事から各条例案についてアドバイスをうける。

田坂幾太 京都府議会議員からも
履修生にメッセージ。


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