新入生の皆様へ 学部長メッセージ

早く学生となれ!

法学部学部長

岩本 誠吾

 高校の「生徒」から大学の「学生」となった新入生の諸君、入学おめでとう。この「生徒」から「学生」への呼称変更の意味を今一度考えてほしい。どう違うのか、どう変わるのか?それは、勉強の仕方(心構え)と内容の違いであろう。

 

 高校までは、生徒は文部科学省が定める学習指導要領の枠内での知識を教員から受動的に教えてもらう。しかし、大学では、教員は学生に無限に広がる学問への導入や勉強途中での助言を提供するだけで、学生は、それを契機に、学問の修得に能動的に取り組まなければならない。そのような悪戦苦闘の勉強の中から自分なりの価値観が身に付くのである。

 

 その心構えが学生となって直ぐに身に付くわけではなく、在学中に自覚を持ってそのための努力をしなければならない。では、どうすればいいのか?
法学は、法と政治という視点から現代社会を解明する社会科学の1分野である。先ず、学生は新聞(できれば複数の)を毎日読んで社会の動向に関心を払うことが重要である。その中から社会に対する問題意識(どうしてこのような社会現象が起こるのかなどの疑問点)が深まり、大学の授業からの示唆を元に、更に自発的に問題を掘り下げ究明してほしい。

 

 知らないことを知ることは驚きや喜びであり、勉強は本来楽しいものである。その意味で、大学は、自己実現のための本当の「勉強」ができる場所である。今後の4年間は、諸君の人生を良くも悪くも大きく変える可能性が秘められている。早く「学生」となって、自分のための勉強をするように切に望む。

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