【大西ゼミ】(株)聖護院八ッ橋総本店で学外ゼミを開催

 今回(平成24年1月21日)の学外ゼミは(株)聖護院八ッ橋総本店を訪れました。

 (株)聖護院八ッ橋総本店は1689年創業の京都を代表する老舗企業の一つで、京都名産、京都みやげの代表である「八ッ橋」をその発祥の地である聖護院で作り続け、生誕以来の原料や製法、形や風味を守り続けている企業です。

 まず最初に本校のOBでもあり、また、現在京都市OB会同窓会長を務めておられる鈴鹿且久社長様から激励の言葉をいただき、その後、取締役経営企画室長の鈴鹿可奈子様から、300年以上続く老舗企業として大切にしている経営理念や生産管理、商品開発への心構え、地域とのつながりの重要性などについて、レクチャーいただきました。

 なかでも、「大きくなることよりも長く続けることの方が大事である」という考え方や「新しい商品を世に出す時には、それが100年先でも売れるかどうかで判断する」、「実際にこの経営方針で323年間同じものを作ってきた」という言葉に、ゼミ生全員が大きな驚きをもって聞き入っていました。

 若手社員様との意見交換の時間も作っていただき、ゼミ生からは「他の八ッ橋メーカーとの差別化は?」、「外国人、特に中国人観光客の評判は?」といった活発な質疑応答が行われました。採用の基準を尋ねた学生に『基本に忠実な人!』(挨拶がしっかりでき、明るく、前向きな人)ときっぱりと答えられた社員様の言葉に、凛と心が引き締まる思いでした。工場見学の際にいただいた出来立ての生八ッ橋の美味しさと甘さは、この厳しさがあってのこととあらためて感じました。

 300年もの長い年月も今日一日の積み重ねであり、初心を忘れず地道に努力することの大切さをゼミ生全員が再確認することができた学外ゼミとなりました。

文責:大西ゼミ運営委員会 総務・広報担当 竹村知紘


  • レクチャーを受けるゼミ生

  • 取締役経営企画室長 鈴鹿可奈子氏(中央)と
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