結果分析・授業計画/改善に向けての取り組み(平成26年度 春学期)

1.結果の総評

 実施科目:48科目において、回答率:60.5%であった。実施科目全体における出席率80%の学部学生の平均評価において、学生の自学習に関する質問項目以外は、評定3.6以上をつけており、おおむね良好な結果となっている。しかしながら、自学習は評定3(時々した)レベルであり、学習量の少なさが顕在化してきている。コンピュータ理工学部で開講されている講義内容について行くためには、講義内だけではなくそれ以外での学習が必要であり、この学習量の少なさが、低単位や留年に関係している可能性もある。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

【自主学習量の少ないさ】

 調査結果からみられる本学部の課題は、学生の自学習の少なさである。すべての授業を調べても平均が5に迫る科目はなく、ほとんどが2以上から4以内であり、学習量は多くない。
 また各学生について調べてみないとわからないが、コンピュータ理工学部で学習支援事業である寺子屋には、成績が芳しくない者や理解が乏しい者の参加が少ない。これは勉強する者は勉強するが、勉強しないものはほとんどしないという傾向の表れではないかと危惧している。

【低年次科目と高年次科目間の連携】

 自ら計画を立て取り組むプロジェクト型の授業(プロジェクト演習)に対する自主学習量は他の科目に比べて多い傾向にある。これは、学年が上がるにしたがって、学習の成果の実感の度合が向上しているともとらえることができる。低学年で学習している内容は基礎的なものであり、その勉強が高学年の授業にどのようにつながっているのかを把握できないためモチベーションが下がっているのではないかとも考えられる。

3.2の各項目についての改善計画

【自主学習量の少ないさ】

 本学部では、学生の学習支援の取り組みとして寺子屋を週2回開催している。しかし、先にも述べたように勉強をしてない(成績の芳しくない)学生の参加はほとんどない。他の大学では、1限と5限に必修科目を入れ、その間を勉強する時間とするなど、強制的に学習させる時間を作るなどの取り組みをしているが、そのような方法も検討する必要があるかもしれない。

改善に向けての取組(学習支援の取り組 寺子屋)

 

【低年次科目と高年次科目間の連携】

 低学年の講義では、高学年でどのように利用するのかを積極的に説明してもらい、また、高学年の講義では、低学年で学んだことを利用した演習を取り入れていただき、学生がたくさん学んだことに触れられるようにする必要がある。

4.備考

 講義形式の授業であっても実習を含む授業に対して今年度は補助員の活用を行っており、TA・補助員の活用が成果をおさめている。今まで以上に活用を積極的に行ってゆきたい。

改善に向けての取組(コンピュータ理工学部の数学教育について再考する )

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