Vol.007 柔道部 北薗 新光さん インタビュー

8月29日からロンドンで行われる、身体障害者を対象とした
世界最高峰のスポーツ競技大会であるパラリンピックに、
柔道日本代表として出場する北薗 新光さんにお話を伺いました。

まず、柔道を始めたきっかけを教えてください。

北薗 新光さん(文化 3年次)
小学校の時にオリンピックで活躍する田村亮子選手を見て、柔道の魅力を感じたのがきっかけです。

本学の柔道部を選んだ理由とはなにですか?

第1に、この大学は非常に環境が整っていると感じました。また、都会的な場所よりも上賀茂のような、静かで落ち着いた場所が自分には合っている気がしました。非常に恵まれた場所で柔道ができていることに感謝しています。

視覚障害というハンデとはどのように向き合っていますか?

ハンデと考えたことは一度もありません。確かに視覚障害と聞いた時は本当にショックで認めたくはなかったです。でも、視覚障害者の柔道大会があると知り、そこで日本一を目指そうと強く思い、気持ちが切り替わりました。

ここまでの険しい道のりを乗り越えてくることができた理由はなにですか?

家族や友人、柔道の先輩や後輩といった周りの方々の支えが一番大きいです。そういった方々に恩返しができるよう、パラリンピックでは頑張ろうと思います。頑張れる場所があるということが嬉しいです。

将来についてはどのように考えていますか?

指導者として柔道を教えたいという希望を持っています。企業に就職して働くことも考えていますが、生涯を通じて、柔道に携わっていきたいと思います。そして、自分と同じ視覚障害で落ち込んでいる人たちに勇気を与えられる人間になりたいです。

ロンドンパラリンピックに向けての意気込みを教えてください。

周りには強い選手がたくさんいますが、みなさんの期待に応え、メダルを持って帰って来られるよう頑張ります。

インタビューを終えて

視力低下という難病を乗り越えて、パラリンピックという大舞台の切符を掴んだ北薗 新光さん。これまで柔道に日々精進し、努力を続けてきた彼は真のスポーツマンだと感じました。
本学、そして日本を代表して出場する北薗新光のロンドンでの活躍に期待しましょう。

(2012.07.20)
【聞き手・構成:体育会本部編集局 長野 稜(法 3年次)】
【写真:体育会本部編集局 堀田 東吾(法 1年次)】

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