「図書館書評大賞講演会」で芥川賞作家 津村 記久子さんが講演

2015.07.01

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 7月1日、図書館ホールにおいて、芥川賞作家の津村 記久子さんによる「図書館書評大賞講演会」が行われた。この講演会は、学生の読書活動の推進および図書館が学部学生を対象に実施している「京都産業大学図書館書評大賞」の応募促進のために毎年開催されており、今回は10回目となる。

 津村さんは2009年に『ポトスライムの舟』で第140回芥川賞を、2013年に 「給水塔と亀」で第39回川端康成文学賞を受賞し、働くことや家族にスポットを当てた、数多くの小説やエッセイを世に送り出している。

 講演会は、家族法を専門とする法学部 山口 亮子教授がインタビュアーとなり、「書くこと、そして働くこと」をテーマに行われた。元兼業作家であった津村さんは、自身の経験を交えながら、モラルハラスメントや労働問題について述べ、日本の労働と余暇の取り方についても言及した。津村さんは、執筆中はスマートフォンを手元に置かないで、キッチンタイマーを利用して集中して書くと語った。また、何をしているときにでもそのことを考え、考え抜くことで想像力を働かせると話した。

 文章を書く時のアドバイスとしては「印象を箇条書きにして並べ替えをしていく。大筋の流れを書いて、膨らませていくと良い」と述べ、「自分の好きな作家や文章を見つけて、繰り返し読み、まねをするのもよい」と聴講者に文章の上達法を伝授した。さらに、これから社会に出ていく学生たちに向けて、「やりがいを求め過ぎないで、とにかくわかるまでやってみること」と述べた。
エッセイは小説とは違う難しさがあると語った
小説の題材や作家になったきっかけなど、津村さんに多くの質問が寄せられた
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