「スポーツと人間形成」で日刊スポーツ井筒靖明さんが講義

2015.06.05

 6月5日、日刊スポーツ編集局写真チーム担当部長として活躍されている井筒 靖明さんが、共通教育科目「スポーツと人間形成」で、ゲストスピーカーとして講義を行った。

 井筒さんは、1986年同社に入社し、誤植をチェックする校閲部や、スポーツの取材を行う運動部、レイアウトなどを考える整理部などを経験した後、運動部の「デスク」として東京・大阪での勤務を経て、現在は写真チーム担当部長として活躍されている。

 井筒さんが入社した1980年代後半は、通勤電車の中で新聞を読む光景があたりまえだったが、約30年後の今、新聞はスマートフォンに取って代わり、97年をピークに新聞の発行部数は右肩下がりとなっている。「スポーツ新聞を読んだことがあるか」という井筒さんの問いに挙手した学生は10人強であり、さらに、「自分で買ったことがある」と答えた学生はわずか数人だけだった。こうした新聞離れを食い止めるために行っている、新たなターゲットを取り込むための工夫などを紹介した。また、「取材方法や原稿の送り方も以前とは異なりデジタル化しているが、多くの人に会い、情報を得ることは、変わらず重要だ」と述べた。
 
 さらに、本学の卒業生が、同社のカメラマンとして、オリンピックや世界陸上などの取材で活躍している他、サッカー日本代表の取材を担当している者もいることなども紹介した。

 最後に、今季阪神から広島に移籍した新井貴浩選手が、1年前の苦しい時期にコメントした「過去と他人は変えられない。だけど、未来と自分は変えられる」ということばを紹介し、「どんな状況に置かれても気概を持ってやっていくことが大切だ」と学生にエールを送った。
新聞を広げて説明する井筒さん
質問をしながら授業が進められる
初版から最終版までの紙面の違いを披露した
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