むすびわざ講座「公開コース」 『漱石とアルゼンチンの作家コルタサルにおけるポーの影響—百年前からグローバルな文学の世界—』開催

2014.10.11

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 10月11日、むすびわざ館において、むすびわざ講座 公開コースが開催された。
 
 外国語学部 今井洋子 教授が講師となり、「漱石とアルゼンチンの作家コルタサルにおけるポーの影響—百年前からグローバルな文学の世界—」と題した講義を行なった。
 講義では、アメリカの幻想文学作家エドガー・アラン・ポーの『ウィリアム・ウィルソン』に影響を受けた2人の作家の作品として、夏目漱石の『こころ』とアルゼンチンの作家フリオ・コルタサルの『石蹴り遊び』について読み解かれた。

 今井教授は、3つの作品の構造について解説し、「3つの作品では共通して、人間の心の中にある2つの人格、善と悪、良心とエゴとがせめぎ合い、良心に告発されたエゴが良心を殺すが、結局はその罪悪感(罪障感)によってやがて自ら死を選ぶこととなる。」と語った。講座には、外国語学部の鈴井清巳 教授も加わり、参加者から質問を引き出す姿もみられた。

 講義終了後には受講生から、「学生の頃は解らなかったけれど、今なら理解して読めるかもしれないと思った。」「なんの知識もないまま参加したが、一度コルタサルの短編を読んでみようと思った」「『ウィリアム・ウィルソン』『こころ』は読んだが、両作品のつながりまでは読みとることはできていなかったので、これを機にもう一度読み直してみようと思った」といった感想が寄せられた。
漱石とコルタサルの共通点について語る今井教授
参加者から質問を引き出す鈴井教授
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