神山天文台 天文学講座第1回「素粒子の質量、宇宙の質量」開催

2014.05.17

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 最前線の天文学について専門家が講義する神山天文台天文学講座が5月17日、神山天文台サギタリウスホールで開催された。第1回目となる今回は、杉山 弘晃 益川塾博士研究員が「素粒子の質量、宇宙の質量」をテーマに講義を行い、38人が参加した。

 杉山さんは、物質を構成する最小の単位である素粒子について、現在知られている素粒子の種類を絵や動画を用いながら一つ一つ丁寧に解説した。最近話題となったヒッグス粒子については、「ヒッグス場」や「場」とよばれるものの考え方などの予備知識をおさえながら、新聞・雑誌などで取り上げられるヒッグス粒子の解釈によくみられる誤解を読み解きつつ、正しい理解をわかりやすく説明した。また、「質量」という観点から素粒子の世界やそこから見える宇宙との関係性を述べ、宇宙の物質のほとんどがいまだに謎のままであること、これを説明するには新たな素粒子の存在を見つけ出す必要があることを話した。
 聴講者からは「日常ではあまりなじみのない分野で難しい内容であったが、理解を深めることができもっと知りたいと思った」「素粒子物理学という全く別のものと思える観点から宇宙・天文学へとつながっていくことがたいへん興味深く感じた」との感想があった。

 神山天文台では、宇宙に触れる機会として七夕やクリスマスといった天文学にまつわる行事に関連する特別講演会など、年間計6回の一般向け講座を開催予定。また、6月〜8月の期間中には神山天文台にて天体写真展の実施を予定している。
聴講者は興味深そうに講義を受けていた
アストロノミー・カフェで杉山さんと交流する聴講者ら
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