学祖・荒木俊馬の生誕地に記念碑を建立

2014.02.22

 本学では、来年の創立50周年を記念して、学祖・荒木俊馬の出身地である山鹿市鹿本町来民(かもとちょう くたみ)に二つの記念碑を建立し、2月22日(土)、現地で除幕式及び松本零士・本学客員教授による記念講演会、祝賀会を催した。

 学祖 荒木俊馬生誕の地記念碑建立除幕式は、荒木の生誕の地(俊馬が9歳までを過ごした自宅前)と、縁(ゆかり)の地(母校の来民尋常小学校跡地)で行われ、中嶋 憲正 山鹿市長等関係者や地元住民等約100人が参加した。はじめに御宇田神宮・宮本宮司による神事が執り行われた後、柿野 欽吾 理事長の挨拶、中嶋市長の祝辞に続いて、記念碑が除幕されると式場は大きな拍手に包まれた。縁(ゆかり)の地では地元の方々が宇宙物理学者の荒木を偲び、「銀河」と銘打った天目茶碗にて献茶を行った。

 記念碑除幕式後は場所を八千代座(山鹿市山鹿)に移して松本零士・本学客員教授による講演会「荒木俊馬博士と私〜運命 宇宙への可能性」を開催した。『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』などの作品で知られる松本氏は小学生の時に、荒木が子ども向けに宇宙の神秘を書いた『大宇宙の旅』を読み、多大な影響を受けたことにふれた。特に文中に登場する‘フォトン’(荒木自筆の光の女神の挿絵)について「このフォトンという美しい女性が宇宙を駆けて飛んでいる。こういうイメージが後の‘メーテル’や‘スターシャ’のイメージと重なっていった」と振り返った。

 八千代座(国指定重要文化財)には木組みによって仕切った枡席と呼ばれる客席があり、集まった市民ら600人は情緒ある雰囲気の中で氏の話に聞き入っていた。

 その後、学祖・荒木俊馬生誕地記念碑建立記念祝賀会を山鹿ニューグランドホテルで催した。荒木が平成25年度熊本県近代文化功労者として顕彰を受けたことに伴い、蒲島 郁夫 熊本県知事、中嶋市長、荒木の出身校にあたる熊本県立濟々黌高校・中西 真也 黌長や本学卒業生等関係者約100人が出席し、最後には本学学歌を参加者全員で歌い締めくくった。
生誕の地記念碑除幕式
縁(ゆかり)の地記念碑除幕式
荒木俊馬著『大宇宙の旅』を手に講演する松本零士氏
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