現代マスコミ論—タレント・谷口キヨコ氏による特別講義

2013.07.11

 7月11日5時限、5号館5303教室にて、DJ・タレントである谷口キヨコさんを講師に招き、共通教育科目「現代マスコミ論」の特別講義が「『出演者』としての責任」をテーマに行われ、「演者の責任」・「働くということ、学生の将来」について、熱く語った。

 谷口さんは、まず、「マスコミ業界に入る事は厳しいこと。マスコミに入りたいなら今までで一番過酷なことを覚悟しないといけない。3年くらいの過酷な現場生活の後に、学生が想像するような仕事ができる」と言った。演者の責任については、「TVは主に視覚と聴覚、ラジオは聴覚と情報量に差がある。同じ言葉でも違った意味で伝わる可能性もある。同じ言葉を言っても批判され、謝罪しなければならないこともある。「私はそういうことがありうる世界で働いているのだという自覚を持つということ」だと説いた。

 また「働くということ、学生の将来」について、「お金を払って学生という立場を維持している立場から、頼んでお金を貰う立場に変わる。」と話し、「自分の現状を把握し、認める。まずは自分のやりたいことをつきつめて考えてみること。そのためには、自分が楽しいと思える時間を意識してみること。『幸せ』は『楽しい』の積み重ねだ」と続けた。

 質疑応答では、「一生懸命やっていると自分を尊敬できる時が来る。その時が自分を認められる時なのではないか。自己認定し、自分の居場所はここだと思ってどっぷりつかって楽しんだほうがいい」と自分の体験を踏まえて受講生にアドバイスを送った。

 受講生からは、「業界の具体的な裏話や、卒業生の働いている人の話、人生訓が聞けてよかった」 「熱いエールをもらった。頑張ろうと思った」 「学生から社会人に変わるのがリアルに聞けて身が引き締まる思いだ。自分の人生なのにどこか他人事な気がしていたが自分の人生は自分が決めた方に進んでいくのだと実感した」などの声があり、充実した講義となった。


【記事:学生広報スタッフ 三木 湖雪さん(外国語・3年次)・河合 成美さん(経営・1年次)】
「メディアは、情報を正しく相手に伝えることを心掛けなければいけない、非常に責任の重い仕事」と語る谷口さん
谷口さんの講演を熱心に聞き入る受講生
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