大切な命を救うための「普通救命講習会」開催

2013.07.03

 7月3日、5号館ミーティングルームにおいて、京都市北消防署 山内 正人救急係長を講師に招き、緊急時の応急処置を学ぶ普通救命講習が行われ、本学の学生と職員合わせて20人が参加した。

 この講習会は、受講者が講義や実技を通して、心肺蘇生法やAED(自動体外式除細動器)の使い方、けがの手当てなどの応急手当を身につけるために実施された。

 心臓や呼吸が止まった人の命が助かる確率は、救命救急処置を施すことで大幅に高くなる。例えば、心肺停止状態が1分続くと脳にダメージが及び、3分後には死亡率が50%にのぼる。また平成24年度において、119番通報による救急出動要請から救急車が到着するまでの所要時間は、全国平均で8.2分、京都市の平均は6.7分。速やかな処置を適切に行うことが、命を繋ぐ大きな架け橋となる。

 昨年京都市で起こった消防局の救急出動件数は7万7997件と過去最多を記録。また、そのうち119番通報された救急ケースのうち、運び込まれた人が既に心肺停止状態だったケースは約1200件、現場付近に人がいたケースは約240件、実際に応急処置を行った事例は100件を超える。山内さんは「決して身近には感じられないかもしれないが、心肺停止状態の人がそばにいるような状況に居合わせたとき、ためらわず処置できるようになってほしい。」と語った。

 参加した学生には後日、普通救命講習修了証が授与される。次回の普通救命講習会は12月4日(水)に行われる予定。

【記事:学生広報スタッフ 河合 成美さん(経営・1年次)・竹村 みゆきさん(法学・3年次)】
京都市北消防署員による説明
グループに分かれて心肺蘇生法の訓練を行った
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