大宇宙への探求心を語る松本 零士氏特別講演

2013.06.24

 6月24日、5号館5407教室にて、漫画家で本学客員教授の松本 零士氏による特別講義が行われた。

 この講義は、本学がいかなる「建学の精神」のもとに創設されたかを明確にし、本学で学ぶ意義を確認することを目的とした共通教育科目「大学の歴史と京都産業大学」の授業の一環として行われており、「本学創設者荒木 俊馬博士の著書『大宇宙の旅』が私に与えた影響」をテーマに講義が行われた。

 松本氏は「『大宇宙の旅』は、天文学の難しい専門の知識を図や写真で説明しており、宇宙の概念が小学生でもわかる本であった。この本は、私の人生を左右した本であり、『銀河鉄道999』などの作品もこの本の影響を受けた」と語った。

 また、松本氏は、アマゾンでピラニアやワニを捕まえた時のことを紹介し、「写真などではなく、自身の体験を通し実際にこの目で見ないと分からないことがある」と話し、自ら体験する事の大切さを説いた。

 講義の後の質疑応答では、学生の「どのような考えで作品を作っているか」という質問に対し、「作品を作る上で、何の為に、作品を書くのかという目的意識がないと作品は成り立たない」と熱く語った。

 講義は宇宙や自然、未知なる物事への探求心が伝わる内容で、学生からは「こちらに宇宙・自然がどれほど好きか、伝わってくるほどの熱意を感じた。それらの神秘的な魅力について描いた、手塚 治の『火の鳥』やレイチェル・カーソンの『The Sense of Wonder』を思い出した」という感想が寄せられた。


【 記事・写真:学生広報スタッフ  中 大輝さん(コンピュータ理工・1年次)・竹村 知紘さん(経済・4年次)】
「大宇宙の旅」との出会いについて語る松本氏
月周回衛生KAGUYAの撮影した映像を使い宇宙の魅力を語る松本氏
自身の旅について語る松本氏と受講生
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