京都産業大学大学院法学研究科 法政策学専攻 開設記念シンポジウム開催

2012.12.08

 12月8日、むすびわざ館2階ホールにおいて、「『国際公共』のあり方を問う—助け合いと自立の精神—京都産業大学大学院法学研究科 法政策学専攻 開設記念シンポジウム」が開催された。当日は、一般、来賓、本学附属高校生および本学学生を含め、約200人が参加した。

 シンポジウム第1部基調講演では「塩を売って緑を買う男〜内モンゴル砂漠緑化事業への挑戦」と題して坂本 毅氏が講演を行った。モンゴルでは、50年前は樹海だった地域も砂漠化し、今では国土の5分の1が砂漠と化している。坂本氏は内モンゴルの塩を日本で販売し、その売り上げの一部を当て、オルドスで現地の人たちと一緒に植林活動を行っており、塩を買ってくれる人も、共に作業している人もこの環境活動に寄与し、国際公共を実現していることを語った。

 第2部では、特定非営利活動法人関西NGO協議会理事・事務局長の奥谷 充代氏が、「“共感”が育むパートナーシップ」について、認定特定非営利活動法人日本地雷処理を支援する会顧問の渡邉 榮樹氏が、「カンボジアにおける地雷除去活動」について、そして本学部教授の岩本 誠吾教授が「発展のための国際協働関係−政府・国際機関・NGO・民間企業—」について、それぞれプレゼンテーションをした後、本学法学部准教授の焦 従勉准教授のコーディネートにより、パネルディスカッションが行われた。

 会場からも多くの質問が出され、最後には、国際公共を目指してこれから社会に出ていく学生が学ぶべきことについて、パネリストの方々がそれぞれ指南され、盛況のうちに終わった。
貴重な経験が語られた
パネルディスカッションの様子
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