法律相談部が移動法律相談を実施

2009.08.29

 8月29日(土)、本学の法律相談部の学生らが、滋賀県彦根市役所の協力のもと、キャンパスプラザ・彦根にて学生法律相談を開催した。こうした移動法律相談は、2006年より滋賀県内の数市の協力を受けて行っており、今回が7回目となる。

 今回の相談案件は12件(なお受け付けている相談は民事事件に限られ、既に係争中の事件、刑事事件・行政事件・税務事件は、相談を受けない)。学生は彦根市から届けられた資料を基に事前検討会を開き、当日に備えた。相談時間は1時間で、相談者から相談内容を聞き、同席する法学部および法務研究科の教員と共に一度別室で問題を検討した上で、 相談者に回答を提示した。

 参加学生にとって法律相談は、普段の研鑽の成果を発揮して多少とも社会貢献を目指そうとする場であると同時に、みずからも様々なものを得る機会である。学生からは、「教科書などでは簡単に書かれている事柄でも、相談者の方を取り巻く様々な事情によって、解決への道は必ずしも簡単ではないことが理解できた」、「社会の中で法律が果たしている役割を確認すると同時に、その制約や限界も肌で感じた」といった感想があった。

 いくつかの市からは、また法律相談を開いてほしいとの声があり、法律相談部では、今後も学外での学生法律相談を開催する予定だ。
別室での検討の様子
PAGE TOP