北朝鮮拉致被害者・有本恵子さんご両親らが法学部「総合安全保障論」で特別講演

2006.10.06

 10月6日(金)、法学部「総合安全保障論」特別講演会が行われ、北朝鮮拉致被害者家族会の有本恵子さんご両親(有本 明弘さん、嘉代子さん)と、救う会京都支部長の中村喜代治さんが講演を行った。

 はじめに、「友情の支援—被害者家族を支えよう」と題した冒頭挨拶で、中村氏が「拉致問題はいまだ未解決であり、今なお進行中である。すべての家族会の思いはひとつである」と述べた。

 有本さんご両親は「生命(いのち)の叫び−娘をかえして」と題し、まず父親の明弘さんが、「学生の皆さんに拉致問題を通して学んでほしいことは、溢れる情報をしっかりと聞き、それをどのように判断するか。その力を身につけてほしい」と述べ、これまで苦労してきた経緯や、思いが伝わらない悔しい気持ちなどを語った。次に母親の嘉代子さんが恵子さんの小さい頃から拉致事件に至るまでの話をし、いかに恵子さんの将来が突然奪われたかを訴えた。また「学生の皆さんには、日本に生まれて本当によかったと思える国にしてほしい、拉致問題について解決をする最後の日まで関心を持ち続けてほしい」との言葉にこの日参加した約900名の学生は熱心に耳をかたむけていた。
中村会長の冒頭の話に熱心に耳を傾ける学生
これまでの悔しさを語る明弘さん
関心を持ち続けることが解決に繋がると訴える嘉代子さん
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