令和2年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告書」 人間科学教育科目

「学習成果実感調査」についての分析結果

春学期は全ての授業がオンラインで実施され、学習成果実感調査もオンラインで行われた。その結果、例年とはかなり異なる調査結果が得られた項目もあった。
まず、アンケートの実施率が78.57%、回答率が33.71%であった。個々の科目の回答率に大きなばらつきが見られるが、概ね、学生の自由意志で回答していると考えると、回答した学生は比較的学習意欲が高い層であると推察できる。以下、今回の中間報告は、昨年の中間報告書の記述と対比させながら分析する。
授業の満足度を示す「この講義で学びの面白さを感じた」、「総合的にみてこの講義に満足している」の2つの設問で、昨年は、7割近い受講生が「強くそう思う」「そう思う」と回答していた。今年は、8割の受講生が同様の回答をしている。「この講義の学習を通じて、知識を得たりスキルを伸ばすなど、自らの成長を実感することができた」では、「強くそう思う」「そう思う」と答えた比率が、昨年は6割弱であり、今年は8割弱になっている。昨年は、準備学習を30分未満しかしていない受講生が約半数であったが、今年は、2割程度になっている。「受講するにあたって、もっとも重視したもの」を問う設問では、「講義内容」と回答した受講生が、例年、半数に届かない数値に留まっていたが、今年は6.5割になっている。
「基本科目と展開科目の関連性を考えて履修した」の回答結果は、昨年と今年であまり変わりがなく、セット履修の縛りを外したことによる影響が定着している。
このように、多くの調査項目で、積極的な学びの姿勢が見られる結果になった。しかしながら、比較的学習意欲が高い学生が、今回の学習成果実感調査に回答している可能性が高いことを考慮すると、楽観することはできない。


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