令和2年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告」 キャリア形成支援教育科目

「学習成果実感調査」についての分析結果

本学期は、キャリア教育センターが開講する産学協働教育科目のうち、「むすびわざコーオプセミナー3」(受講生数:5名/開講クラス数:1)および「自己発見とキャリアデザイン」(受講生数:429名/開講クラス数:4)について学習成果実感調査を実施した。
「むすびわざコーオプセミナー3」は、専門教育とキャリア形成支援教育を融合させた「むすびわざコーオププログラム」の一環で開講された科目である。今年度は新型コロナウィルス感染拡大の影響により、中核プログラムの「長期インターンシップ」が休講となったが、コーオプセミナー3は、教育目的は当初のまま、内容を若干変更して実施した。アンケート結果では、「総合的にみてこの授業に満足している」という設問(問15)に対し、すべての学生が「とてもあてはまる」、「まああてはまる」(上位2項目)と回答しており、総合満足度は非常に高かった。また、論理的思考や課題発見・解決力が高まった(問7~10)との結果が出ており、キャリア形成支援教育の目的とする能力習得が確認できた。
「自己発見とキャリアデザイン」は、4名の教員がそれぞれ100名超の大人数クラスを担当した。本科目は、主体的な大学生活の推進、卒業後のキャリアプランの明確化、自らの職業観を形成する力の習得を、外部講師も迎えながら、目指す内容である。アンケート結果をみると、総合満足度は上位2項目が8割以上と高かった(問15)。進路に関する情報の収集、自分に向いている職業について考えることができたと回答した学生は、7割からクラスによっては9割と高い比率を占めた(上位2項目)(問13、14)。自由記述においても、企業の方の話をきける機会や、自身のキャリアや将来について考える機会がもてたことを高く評価する声が多かった。改善点としては、課題の提出期限の短さについて多くの意見が寄せられていた。全学的にオンライン化となり、週末も授業が入った学期であったため、学生の課題提出の負担は大きかったものと思われる。秋学期はこの点の改善・工夫が望まれる。
全体を通して、新型コロナ禍による全面オンライン化に関わらず、総合満足度は高く、キャリア形成支援教育の所定の目的は達成できた。他方で、通信機器や接続方法の障害により、学習意欲が下がった学生が2割(下位2段階)程度おり、きめ細やかな対応が求められる。対面授業による双方間のコミュニケーションやグループワーク、学生同士のピア・ラーニングなどを重視するキャリア形成支援教育において、オンライン対応は新たな挑戦であるが、本調査結果を今後の授業改善に活かしていく。

「公開授業&ワークショップ」についての成果報告

「ワークショップ」:
「O/OCF-PBL2」担当教員会議
 実施日:6月18日(木)11:00~13:00 Teamsで開催  参加者:15名
     7月30日(木)11:00~13:00 Teamsで開催  参加者:15名
     9月1日 (火)10:00~12:00 Teamsで開催  参加者:16名

ワークショップでの意見交換内容

各授業回の運営方法の共有、授業全体の振返り等、科目独自のFD活動を行った。

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