令和2年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「年間報告書」 体育教育科目

1. 「学習成果実感調査」についての分析結果

この度のアンケートの実施率は90.0%、回答率は31.6%であった。体育教育科目の受講以外で「定期的に運動・スポーツを行なっている」受講生は約5割であり、必ずしも部活動・サークル活動などで日常的に体を動かしている学生が受講しているとは限らない現状が示された。また、教職課程科目の履修者割合は35%であり、近年示されてきた数値を下回る結果であった。なお、自由記述より、「コロナ禍で体を動かす機会が減っていたので、受講して良かった」などの回答がみられ、こうした社会的な状況が今学期の履修動向に影響を及ぼした可能性も考えられた。ただし、個々のクラスを見ると履修者数に差異が生じており、引き続き履修動機の把握に務めることが、適正なクラス数・規模の検討において有益であることが考えられた。
履修に際してシラバスを確認した受講者は93%であり、受講者と教員のコミュニケーションツールとして十分に活用されている現状が示された。したがって、引き続きスポーツ経験を有しない学生にも分かりやすいシラバス作成が受講促進の一助になる可能性が考えられた。

2. 総括

(1)1において確認された、本学部の授業・カリキュラムの長所

日常的に体を動かす機会の少ない受講生の履修も認められ、本授業は運動・スポーツ実践者・非実践者の学びの場になっている。

(2)1において確認された改善すべき点

同一科目であっても曜日・時限で履修者数が大きく異なっており改善の余地が考えられるが、次年度は曜日・時限の変更を行っており、それらを踏まえた検討が必要である。

3. 次年度に向けての取り組み

上記の通り、次年度は、カリキュラムの変更が生じている。そのため、本年度までの履修動向との比較を通してその影響を確認し、クラス数・クラス規模の検討を引き続き行っていく必要がある。
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