平成28年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「年間報告書」 英語教育科目

1.「学習成果実感調査」についての分析結果

今年度も全体的に高評価であったが、今年度は昨年度よりも1年次の学年末のTOEICの結果が良かったことも反映しているのか、1年次に関してはTOEICクラスへの評価がコミュニケーションクラスへの評価よりも高かった。2年次はそれが逆転し、コミュニケーションクラスへの評価の方が全体的に高かった。また、両学年とも、レベルが上がるにつれて授業に対する評価も高くなるという傾向が見られた。

2.総括

(1)1. において確認された、本学部の授業・カリキュラムの長所

努力や成長がスコアという数値で確認できるTOEICを題材とした授業を展開している本カリキュラムは、モチベーションの高い学生にとっては非常に満足度の高いものとなっている。(1年次の基礎レベルでも、TOEICクラスの方が総合クラスよりも評価が高かった。)ネイティブのクラスでは、これまで上級レベルがプレゼンテーションという難易度の高い内容であるために評価が低くなりがちであったが、今年度は初級・基礎レベルのコミュニケーションクラスよりも高く、また、「自らの成長を実感できた」という項目では、基礎・初級・中級クラスよりも高い評価となっており、こちらもモチベーションの高い学生の期待に応えられるものになっていると言える。

(2)1. において確認された改善すべき点

従来から、目標がハッキリしていて、スコアの伸びが見えるTOEICクラスの方が「目標をもって受講できた」「自らの成長を実感できた」という項目においては評価が高くなる傾向にあるが、今回、2年次では両項目ともにコミュニケーションクラスの方が高くなっており、学生にTOEIC疲れが出ていたのかもしれない。

3. 次年度に向けての取り組み

2年次にTOEIC疲れが出ているのかを確認しつつ、適宜授業の進め方等の改善をはかりたい。また、次年度からは基礎レベルにTOEICクラスがなくなるが、総合クラスの満足度が上がるか注視したい。
PAGE TOP