物理科学科の特色
自然界の法則から科学の最先端にアプローチ
物理学は全ての科学の基礎といえる学問であり、その知識やものの見方、考え方は、さまざまな分野で必要とされています。多彩な実験や演習を交えながら、力学や熱力学、電磁気学といった物理学の基礎をしっかりと修得した後、量子論や相対論、物性物理などの専門分野の学びへと段階的に移行。自らの興味・関心に応じて専門性を高めていきます。ミクロの観点から自然界の現象に迫る能力を養うと同時に、物理学の力を駆使して現代社会の課題に立ち向かえる力を身に付けます。
「物性物理」を扱う研究室が充実
物理学で今、最も重視されている分野が、物性物理学です。これは、物質の性質を研究する学問で、「ソフトマター」や「カーボンナノチューブ」といった新素材の解明や研究が注目されています。京都産業大学には物性物理学を扱う研究室が多数あり、大きな強みとなっています。

スペシャリスト支援プログラム
物理学の各分野のスペシャリストを目指す学生のための支援プログラム。高度な計算を行う技術を修得する「コンピュータ物理学講座」や、新しい物質を実際に作って性質を調べる「実験物理学講座」などの科目で、将来、理論と実験の専門家として活躍できる人材を育てます。

講義と演習の両輪で「基礎の学び」を徹底
1~2年次は「基礎」に注力。全ての学科で重視する「数学」は、講義と演習の両輪で論理的思考力を鍛えます(物理科学科と宇宙物理・気象学科では「物理学」の基礎も修得)。さらに1年次の早い段階から演習や実習・実験科目を豊富に配置しており、高度な理論を自ら立証することで学修効果を高めます。

「多彩な専門分野」でディープな学びにも対応
理学部では数学・物理学の「専門分野の幅が広い」特色があります。例えば数学では「解析学」を学びますが、その内容は数理解析から確率解析まで多彩です。物理学についても「力学」「電磁気学」「量子 力学」といった基礎的科目から「媒質中の電磁気学」「惑星気象学」など他大学ではあまり扱わない科目まで学べます。

徹底した少人数体制
1学年の定員135人に対し、教員35人という徹底した少人数体制が特徴です。教員を担任制の修学アドバイザーとして配置するほか、ティーチング・アシスタントの大学院生が実習・演習の授業をサポート。それぞれの習熟度を見極めながら、きめ細かく指導できる教育環境を整えています。

教員志望者をサポート
教員志望者をバックアップする体制も万全です。現役高校教員による教員採用試験対策セミナーや、教員採用模擬試験の開催などのサポートを実施。数理科学科では、現場で役立つ数学教育を学ぶ「数学教育コース」を設けています。

「ランチタイム・トーク」で興味の幅を広げる
昼休みに学生と教員が昼食をとりながら歓談できる「ランチタイムトーク」の機会を設けています。学生が関心のある分野について質問したり、話題となっている専門分野に関する話をしたり。ランチタイムを活用して見聞を広め、学生同士・学生と教員のコミュニケーションを深める場になっています。
