文化学部
石清水八幡宮
益谷 祈さん
2019年 文化学部 京都文化学科 卒業
- Keywords
- 国宝、神社、祭り

石清水八幡宮を通して、文化を紡ぐ想いに触れる

⽇本三⼤⼋幡宮の⼀つとして知られる京都の⽯清⽔⼋幡宮で、出仕(しゅっし)としてご奉仕させていただいております。石清水八幡宮では巫女の事を出仕と呼び、人によって違いますが、私の場合1年目にお守り授与所やご祈祷補助の奉仕を中心に、2年目の現在は総務課、渉外課、広報課の仕事を兼任しています。イメージしやすいところでは電話応対、SNSでの情報発信や⽯清⽔⼋幡宮のカレンダー作成といった広報活動、祭典における舞の奉仕も行っております。
⼤学時代を振り返って思い出すのは、京都の⽂化を現場で体験した実践的な学びの数々です。中でも印象的だったのは、衹園祭の⼭鉾の⼀つである郭巨⼭(かっきょやま)を運営する地域団体の活動に参加した時のこと。そこで目にしたのは、祭りを成功させるために⼀致団結する地元の⼈たちの姿でした。毎晩のように話し合いを重ね、準備を整えていく。⾦銭的な⾒返りがあるわけではありません。では、何がこの⼈たちを突き動かすのだろう、それをずっと考えていました。
祭りとは地域の伝統であり、誇りです。脈々と受け継がれてきた地域の⽂化を守り、新しいことを取り⼊れ、次代へとつないでいく。地域の⼈たちはそれを誇りに思い、何より⼼から楽しんでいました。私⾃⾝も準備から本番までの⽇々を共に過ごすうちに、だんだんと⽂化を紡ぐ⼀員になれた喜びを感じるように。地域の⼈たちが祭りに夢中になる気持ちが、少しだけ分かった気がしました。
⽯清⽔⼋幡宮では年間100を超える祭典を斎行しています。見る側から奉仕する⽴場になり、改めて気付いたのは祭典とは「感謝」を捧げる場であるということです。毎⽇を平穏に過ごせることや⾃然の恩恵を受けられることなど、目に⾒えないものへの感謝を表現しています。そこでの感謝の気持ちが⽇常の中に溶け込んで、⽇々の暮らしを豊かにしてくれるのだと思います。そう考えると私も改めて神社という日本固有の⽂化に深く関わるきっかけをくれた学⽣時代の恵まれた環境に感謝しつつ、これからもその⽂化を紡いでいく⼀⼈の⼈間としてさらに成⻑していきたいと思っています。
⼤学時代を振り返って思い出すのは、京都の⽂化を現場で体験した実践的な学びの数々です。中でも印象的だったのは、衹園祭の⼭鉾の⼀つである郭巨⼭(かっきょやま)を運営する地域団体の活動に参加した時のこと。そこで目にしたのは、祭りを成功させるために⼀致団結する地元の⼈たちの姿でした。毎晩のように話し合いを重ね、準備を整えていく。⾦銭的な⾒返りがあるわけではありません。では、何がこの⼈たちを突き動かすのだろう、それをずっと考えていました。
祭りとは地域の伝統であり、誇りです。脈々と受け継がれてきた地域の⽂化を守り、新しいことを取り⼊れ、次代へとつないでいく。地域の⼈たちはそれを誇りに思い、何より⼼から楽しんでいました。私⾃⾝も準備から本番までの⽇々を共に過ごすうちに、だんだんと⽂化を紡ぐ⼀員になれた喜びを感じるように。地域の⼈たちが祭りに夢中になる気持ちが、少しだけ分かった気がしました。
⽯清⽔⼋幡宮では年間100を超える祭典を斎行しています。見る側から奉仕する⽴場になり、改めて気付いたのは祭典とは「感謝」を捧げる場であるということです。毎⽇を平穏に過ごせることや⾃然の恩恵を受けられることなど、目に⾒えないものへの感謝を表現しています。そこでの感謝の気持ちが⽇常の中に溶け込んで、⽇々の暮らしを豊かにしてくれるのだと思います。そう考えると私も改めて神社という日本固有の⽂化に深く関わるきっかけをくれた学⽣時代の恵まれた環境に感謝しつつ、これからもその⽂化を紡いでいく⼀⼈の⼈間としてさらに成⻑していきたいと思っています。
※掲載内容は取材当時のものです。