2025.05.29

特集

【Staff Column】Youth Innovation EXPO in大阪・関西万博の全国大会へ出場!学生の隙間時間「あきコマ」の事業化に迫る!

現代社会学部2年次 御前 星真さん
近年、在学中に起業に向けて活動している学生が多く見られるようになりました。皆さんの中にも起業したい方や、興味がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は実際に起業されている現代社会学部2年次の御前 星真(みさき・せいま)さんに貴重なお話を伺いました。御前さんは本学の「アントレプレナー育成プログラム」の受講と並行して、数々のコンテストに挑戦し、2025年3月、授業の空き時間の有効活用を支援する「あきコマ」の事業内容で予選を勝ち抜き、「Youth innovation EXPO in大阪・関西万博」の国際大会への出場が決定しました。
あきコマ」とは学生が授業の隙間時間で就活を行えるよう、企業と学生を結ぶサービス事業です。利用方法は簡単で、学生は自分の時間割を登録し、説明会の予約をします。その後、説明会に参加し、企業にレポートを提出すると、報酬としてお金を受け取る仕組みになっています。サービス開始日の4月7日から3週間程経過した現在、利用者は100人ほど集まりました。(2025年4月末日現在 )
 

大学入学前から起業に興味を持たれていた御前さん。なぜ起業をしたいと考えたのですか。

高校時代の進路選択や入学試験の際に「本当に自分のやりたい事は何か」を考え直した時に、「社会に新たな価値をもたらしたい」このような思いが芽生えたのがきっかけです。また、現在のアルバイト先でもある、高校時代に通っていた学習塾の社長との出会いや、さまざまな人々の影響を受け、自分で起業する道を目指しました。

起業することが将来の目標になった御前さんが、本学を選んだ理由を教えてください。

 第一にアントレプレナー育成プログラムがあり、起業の事について多くを学ぶことができると考えたからです。次に、本学現代社会学部で社会学的観点が育つと考え、また同学部の総合型選抜入試「次世代型リーダー選抜入試」が自分に合っていると感じたからです。

なぜアントレプレナーシップ育成プログラムに興味を持たれたのでしょうか。

高校時代からの「起業したい」という思いをどのように実現すれば良いのか分からず、まずは起業の仕方を学びたいと考えたからです。

アントレプレナーシップ育成プログラムを受講されてみてどうでしたか。

ベンチャー企業の分析や、さまざまな企業のポジショニングを通して、経営に関する知見を養うことができました。さらに、この学びを実践の場で深め、本格的に経営を学ぶために、実業家の方々から直接学べる課外活動にも積極的に取り組みました。そうした経験の中で、起業につながるアイデアを得ることができました。

「あきコマ」の事業内容をプレゼンしている御前さん

「あきコマ」のアイデアはどのようにして生まれたのでしょうか?

アイデアを模索する中で、たくさんのアイデアを出す機会があり、学業との両立が難しい就職活動と、空いた時間である【スキマ時間】をかけ合わせたら良いのではないか、と思いつきました。中小企業をターゲットにしたのは、企業のインタビューを行った際に、仕事場の雰囲気や社長の皆さまのお人柄などに、魅力的な点が多かったからです。
今後の「あきコマ」の展開として、短期的には事業の法人化をし、7月の正式リリースに向けて、企業数・学生数のKPIを達成することを目指しています。長期的には10年後のグロース市場※への上場を一つの目標としています。


KPIとは:Key Performance Indicatorの略で、「重要業績評価指標」と訳す。KPIを設定することで、目標到達の道筋を明確にし、現状を把握しやすくする。
グロース市場とは:将来的な成長が期待される、高い成長可能性を持つ企業、スタートアップ企業などが上場する市場のこと。

「あきコマ」のお薦めポイントについて教えてください。

空いた時間に使ってもらえるので、忙しい学生でも効率的に就活活動を行うことができます。また企業を厳選しているので、優良企業に出会うことができます。ぜひ多くの学生の皆さんに利用していただきたいです。
学生ピッチ甲子園(関西大会)でも優勝された御前さん

7月に開催されるYouth Innovation EXPO in大阪・関西万博への思いを教えてください。

同じく7月にロームシアター京都で開催される、国際スタートアップ・カンファレンスであるIVS京都と同時並行で頑張りたいと考えています。どちらの大会でも優勝を目指したい気持ちはありますが、それ自体を目的にしてしまうのは本末転倒だと考えています。
あくまで、私たちが実現したい社会に近づくための一つの過程として捉え、真摯に取り組んでいきたいです。

現代社会学部で御前さんはどのような勉強をされているのでしょうか。

地域社会学コースに所属しており、組織の中で誰に対しても自分の考えや気持ちを安心して表現できる状態にする、心理的安全性について学修しています。実際に心理的安全性については、企業にとって重要な要素であり、居心地の良い組織作りにも生かせると考えられています。

普段はどのように過ごされていますか。

週3回ぐらい、アルバイトもしています。「あきコマの」事業は時期にもよりますが、繁忙期は12時間ほどパソコンと向き合っていることもあります。以前は1人で運営をしていましたが、現在は経営学部 3年次の山児 幹太(やまに・かんた)さんと共同で運営しているため、役割分担をしながら、楽しく活動できています。

これから起業をしたいと考える学生もいると思います。御前さんからのアドバイスはありますか。

まず行動することが大切だと考えます。そして、行動を繰り返していると自然と人脈も広がっていきます。本当に思い返してみても、起業に至るまでの道のりでは多くの方に支えていただき、感謝してもしきれないほどのご助力をいただきました。
学内のみならず、京都には起業家を支援してくれる団体がたくさんあります。そのような団体から支援を受けるのも1つの手です。もし迷っているなら、行動をしましょう!


 取材を終えて、御前さんの行動力は本当に素晴らしいと感じました。起業をしたい方はもちろん、私たち皆にとって行動力は大切だと考えさせられました。「あきコマ」という学生と企業をつなぐ貴重な場をつくられた御前さんの今後益々のご活躍が楽しみです。

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