2024.08.29

カルチャー

夏休みは竹の里「乙訓(おとくに)地域」に行ってみよう! ~長岡京市と向日市~

長岡京市にある長岡天満宮

皆さん、夏休みはどのようにお過ごしでしょうか?今回は、京都市内から気軽に行ける、京都府の乙訓地域の魅力を紹介します。乙訓は長岡京市、向日市(むこうし)、大山崎町からなる、竹林が豊かな歴史あるエリアです。そんな乙訓を楽しむ散策のモデルコースとして、菅原 道真公ゆかりの「長岡天満宮」、竹林の散歩道「竹の径」、「竹の子最中」を作る和菓子店「喜久春」を紹介します。

学問の神様・菅原道真公ゆかりの地「長岡天満宮」

駅から歩くと見えてくる大鳥居
長岡天満宮は、阪急電車 長岡天神駅から徒歩約10分。道路に面した大鳥居をくぐり、大きな八条ヶ池に架かる橋を渡り、参道を進むと本殿に着きます。
八条ヶ池の水上橋。散策しながら池全体を一望することができます 。
長岡天満宮は、江戸時代の1600年代前半に今の場所に遷りました。1400年後半の応仁の乱で社殿が燃えたという記録が一番古い記録であり、いつ創建されたのかは分かっていないそうです。
本殿は、京都府の有形文化財に指定されています。
長岡天満宮は、学問の神様である菅原道真公をお祀り祭りしています。そのため、冬の時期には中高生などの受験生が多く訪れます。

お詣りした後は境内を散策してみましょう。長岡天満宮には一息つける場所があちこちにあり、地域の人々の憩いの場にもなっています。特に本殿の手前にある紅葉庭園「錦景苑(きんけいえん)」は、お薦めの場所の一つ。夏は青紅葉、秋は紅葉の中で休憩することができます。
「錦景苑」の青紅葉に囲まれた空間は、心も体も涼しくなります。
長岡天満宮は春に咲くキリシマツツジが有名ですが、夏は青紅葉や花ショウブ、ハスなどを見ることができます。長岡天満宮で、学業の成就を願いつつ、季節の植物を楽しんでみませんか。

長岡天満宮
住所:長岡京市天神2丁目15-13
社務所受付時間:9:00〜17:00

鳥のさえずりに癒される「竹の径(みち)」

竹の径の入り口
竹の径は、竹の産地として知られる向日市の北西部に位置する竹林です。入り口が二つあり、それぞれ阪急電車 洛西口駅もしくは阪急電車 東向日駅から徒歩、もしくはバスで向かうことができます。

竹の径の長さは、約1.8㎞。国土交通省「手づくり郷土賞」をはじめ、「美しい日本の歩きたくなる道500選」や「新日本歩く道紀行「森の道』100選」(新日本歩く紀行100選シリーズ委員会)に選ばれています。

今回は、阪急電車 東向日駅側から入りました。竹の径の中に入るとたくさんの鳥のさえずりが聞こえ、とても癒されました。目にも耳にも涼しく、心落ち着く時間を過ごせるため、ぜひ一度訪れてほしい場所です。距離が長いので、水分や帽子など熱中症対策は忘れずに。真夏の時期は早朝や夕方の時間帯に訪れてみてください。

竹の径
※アクセスはこちらを参照してください
鳥のさえずりが聞こえます

乙訓地域の特産物・タケノコを使った「竹の子最中」が有名な「喜久春」

商店街を抜けて路地へ入っていくと、お店が現れます。
「喜久春」は、創業45年の地元の和菓子屋さんです。阪急電車 長岡天神駅から徒歩約4分の場所にあります。こちらでは、日本でも珍しいタケノコを使った和菓子がいただけます。
ショーケースには、和菓子や季節の生菓子が並び、和菓子はお店の奥で手作りしています。
代表銘菓の「竹の子最中」は、「地元の特産物を使った和菓子を作りたい」との思いで誕生しました。2代目の西山 基文さんによると、タケノコは煮ても崩れないため、アップルパイのリンゴのような、シャキシャキした食感を味わうことができるとのこと。甘く煮たタケノコに合うように、あんこや最中の皮、水、砂糖などの素材にこだわったそうです。味は、「大納言」「京柚子」「白小豆」の3種類です。
3種類の竹の子最中
最中の中には、あんこと甘く煮たタケノコが。(左から白小豆、大納言、柚子)
実際にいただいてみるとタケノコのクセは全くなく、やさしい味のあんこの中にシャキッとタケノコの食感を感じました。とても美味しかったです。

「和菓子で笑顔を届ける」がモットーの西山さん。和菓子販売はもちろん、他にも和菓子のオーダーケーキを作ったり、学校で和菓子教室を行ったりしているそうです。和菓子ケーキは洋菓子に入っている卵や乳製品などを使わないケーキで、近隣の小さい子どもがいるご家庭や、アレルギーのある人から人気とのこと。

若者向けに、カフェオレ大福や、和菓子の材料である「くず(葛)」を使ったアイスなどの商品もあります。私は初めてくずアイスを食べましたが、アイスクリームのように溶けないため食べやすく、プルッとした口溶けを味わうことができました。暑い時期にピッタリです。
自分や家族などへのお土産に、ぜひ訪れてほしい和菓子屋さんです。

喜久春
住所:京都府長岡京市長岡2丁目28-40
営業時間:9:00〜18:00
定休日:木曜日

私はこの取材をするまで乙訓地域について詳しく知りませんでしたが、さまざまな魅力を発見することができました。「竹の子最中」は、最初は味を想像することができませんでしたが、食べてみると皮のサクサク感とタケノコのシャキシャキ感がマッチしていてとてもおいしかったです。皆さんもぜひ、乙訓地域に行って新たな魅力を発見してみてください!

Hot Tag 注目のタグ

      皆さんからの情報を募集しています!記事の話題になる情報を気軽にお寄せください!

      文章やイラスト作成、写真や動画の撮影や編集に興味はありませんか?広報部直轄の学生団体である学生広報スタッフは、キャンパスWEBマガジン「サギタリウス」に掲載する記事を企画から取材、原稿執筆までスタッフ内で分担して作成しています。また、最近は記事だけでなく写真や動画の撮影と編集、SNSの運用にも力を入れています。

      こんな学生におすすめ
      ★新しいことを始めてみたい
      ★情報発信に興味がある
      ★文章を上手に書けるようになりたい
      ★出版や広告、メディア方面の就職を視野に入れている
      ★写真、動画の撮影や編集に興味がある

      記事作成や撮影についての研修会も実施しているので、誰でもチャレンジできます。 興味があれば、ぜひ広報部までご連絡ください! また、「大学のこの情報も取り上げてほしい!」など、情報提供もお待ちしています。 一緒にサギタリウスを盛り上げましょう!


      広報部(本館2階)
      Tel:075-705-1411
      Mail:kouhou-bu@star.kyoto-su.ac.jp
      PAGE TOP