文化学部
株式会社村田製作所
中村 春佳さん
2015年 文化学部 国際文化学科卒業
- Keywords
- メーカー、海外
アメリカ文化の研究で得た学びが人事の仕事に活きています
京都発の総合電子部品メーカー、村田製作所の人事部で新卒採用を担当しています。世界から人材が集まる会社で、また近年は中途採用も増えており、あらゆる地域から様々な経験をもつ人が集まる多様性のある会社です。日本だけでも毎年300人近くを採用するため、ピーク時には北海道から九州まで全国100件ほどの説明会を行っています。その際に心がけているのは“リアルなこと”も率直にお話しすること、です。というのも、彼らから業績などのフォーマルな質問はあっても、「実際に働いてみてどうか」という実情についての質問はあまりないんです。
例えば、福利厚生や社風、オンオフの過ごし方、社内の人間関係など。たぶんそれらは気になるけれど、聞きにくいんじゃないかなと思っていて。入社して「想像と違った」とならないためにも、自社を知ってもらうための対話に努めています。目の前にいる人をしっかりと見据えて、相手の立場になり、より深い理解を目指すコミュニケーションの姿勢は、まさに在学中に研究したアメリカ文化の学びから得られたことです。
例えば、福利厚生や社風、オンオフの過ごし方、社内の人間関係など。たぶんそれらは気になるけれど、聞きにくいんじゃないかなと思っていて。入社して「想像と違った」とならないためにも、自社を知ってもらうための対話に努めています。目の前にいる人をしっかりと見据えて、相手の立場になり、より深い理解を目指すコミュニケーションの姿勢は、まさに在学中に研究したアメリカ文化の学びから得られたことです。
教授との交流や短期留学を通して、肌で学んだ異文化
もともと海外に興味があり、大学ではアメリカ文化を中心に勉強してきました。私が最も影響を受けたのは、多民族が共生するための国のあり方や、多様性を認め合う人々の姿勢です。特にお世話になったアメリカ人の先生の講義が面白くて、その影響で、サンディエゴへの短期留学を決意したほどです。
机上の勉強とは別に、アメリカの日常に肌で触れたことはとても刺激的でした。すれ違っただけでもあいさつをしたり、相手の目を見て話したり、アメリカではそんな小さなコミュニケーションをおろそかにしません。奴隷制や差別といった暗い歴史を経て、違う人種が共存していくための道を模索した国ですから、多様性を認め合うこと、相手の立場に立つことは、少なくとも個人レベルでは私たちが想像する以上に考え、気を遣っています。2019年の夏からは、しばらくアメリカで暮らすことになりました。日本に戻ってからの仕事にも生かせるよう、学生だった頃とは違う視点で、改めて文化を学んでこようと思います。
机上の勉強とは別に、アメリカの日常に肌で触れたことはとても刺激的でした。すれ違っただけでもあいさつをしたり、相手の目を見て話したり、アメリカではそんな小さなコミュニケーションをおろそかにしません。奴隷制や差別といった暗い歴史を経て、違う人種が共存していくための道を模索した国ですから、多様性を認め合うこと、相手の立場に立つことは、少なくとも個人レベルでは私たちが想像する以上に考え、気を遣っています。2019年の夏からは、しばらくアメリカで暮らすことになりました。日本に戻ってからの仕事にも生かせるよう、学生だった頃とは違う視点で、改めて文化を学んでこようと思います。
※掲載内容は取材当時のものです。