全日本空輸株式会社 客室乗務員
日下部 あゆみさん
2014年 外国語学部 ドイツ語学科 卒業
- Keywords
- 客室乗務員、海外
さまざまな国籍のお客様に、心を込めたサービスを提供したい
全日本空輸の客室乗務員として、お客様の安全・快適なフライトをサポートしています。国内線を含め、就航している全ての路線に乗務する可能性がありますが、担当路線であるニューヨークとシンガポールには定期的に乗務しています。ホノルルなどのリゾート地とは違い、海外出張で搭乗するビジネスパーソンが多いため、いかに素早く、的確にお客様のニーズに応えられるかを意識しながら日々の業務に取り組んでいます。 この仕事の一番のやりがいは、お客様から「ありがとう」と感謝の言葉をもらえること。昨年まで担当していたホノルル便は結婚式や新婚旅行で利用するお客様が多かったため、サプライズでデザートを用意したり、ストローで花束をつくってプレゼントしたりと、さまざまな工夫をしていました。お客様とのコミュニケーションを通じて旅の目的や心情を読み取り、先回りして心を込めたサービスを提供しています。
2017年には、国際線エコノミークラスのパーサー(クラスの責任者)と国内線のチーフパーサー(客室の全責任者)の資格を取得しました。搭乗するクルーを束ねるリーダーとして、常に周囲に目を配りながら業務にあたっています。今の目標は、ドイツ語をマスターして「Language Pin*」のバッジをつけること。大学時代のドイツ留学の経験を生かし、英語圏だけではなくドイツ語圏からのお客様からも安心して話かけてもらえるようになりたいです。
*英語以外の言語に対応できることを証明するバッジ。
大学時代はドイツ語の学習に熱中し、一年間の留学も経験
小学生の頃からドイツ語に興味があり、大学進学の際にはドイツ語を学べる学科に絞って受験をしました。京都産業大学を選んだ決め手は、総合大学でさまざまな分野の学問に触れながら、ドイツ語を専門的に学べること。外国語学部は一般教養科目も充実しているので、語学の習得だけに留まらず幅広い視点が身につきました。大学3年次には、ドイツのケルン大学で1年間の交換留学も経験。異国の地で言葉の壁にぶつかることもありましたが、そのときに培ったコミュニケーション能力は、海外のお客様と接することが多い今の仕事でも大いに活かされています。
客室乗務員をめざしたのは、大学2年次に参加した「航空業界丸わかりセミナー」がきっかけです。昔から客室乗務員の仕事に憧れていましたが、当時はまさかその夢が叶うとは思ってもいませんでした。しかし、実際に客室乗務員の内定を獲得した京都産業大学の先輩の話を間近で聞き、航空業界を志望することを決意しました。本格的に就職活動を開始したのは、留学から帰国した3年次の2月から。進路・就職支援センターでエントリーシート添削などのサポートを受けながら選考に取り組み、念願の第一志望の会社に就職することができました。
※掲載内容は取材当時のものです。