2024.11.13

特集

【Staff Column】<前編>「熊本・山鹿フィールド」から生まれた!たくさんの縁で産(むす)ばれた『おだしまる』に迫る

せんべいの『むすびや』考案のせんべい『おだしまる』と紙で出来たパッケージ、ポスター。

京都産業大学で開講されている共通教育科目「熊本・山鹿フィールド」を皆さんご存じでしょうか?この授業は、学祖である荒木 俊馬先生の故郷でもある熊本県山鹿市を訪問し、足跡を辿ることで山鹿市の地域活性のための施策を考案し、学生生活充実の基盤を創り上げることを目的に開講されています。今回は、この授業から活動を始めた学生グループのせんべいの『むすびや』」に、山鹿市特産のお米と京都のお出汁を掛け合わせて考案された商品『おだしまる』の誕生秘話を取材し、9月28日(土)のホームカミングデーで行われた販売会の様子についても取材してきました!

『おだしまる』の誕生秘話

おだし味の米せんべい「おだしまる」、とは…?
まず、お昼休みに販売会の準備をされていた「せんべいの『むすびや』」の高丸 奏太さんと新 心葉さん、「お絵描きサークル アトリエ愛猫家」の日比野 朱里さんにお話を伺いました。
写真左から高丸さん(左手前)、日比野さん(左奥)、新さん(右)

「熊本・山鹿フィールド」はどのような授業ですか?

高丸さん:この授業は、1年次生限定の共通教育科目の集中講義として開講 されています。京都産業大学の学祖である荒木 俊馬先生の生まれ故郷である熊本県山鹿市でフィールドワークを行うという授業となっています。山鹿市は少子高齢化により、過疎化が進みつつある町でもあります。そこで、過疎化に歯止めをかけて地域活性化に向けた施策を考えるために、現実に山鹿市の職員の方に提案するということを本科目で行いました。
私たちは昨年度の受講生であり、授業内で5つの班に分かれて各々で別の企画を考えましたが、そのうちの1つの班が山鹿市の「せんべい工房」さんと京都の「おだしのうね乃」さんのお出汁を使ってせんべいを開発するという企画を考案しました。そして、3泊4日の山鹿市でのフィールドワークにて山鹿市の職員の方に提案させていただきました。
授業期間の半年という時間の制約もあるため、授業自体は提案という段階で終了ですが、これを実際に商品化しようという話が持ち上がり、それがきっかけで授業終了後に有志で「せんべいの『むすびや』」を結成し、今回実際に商品化するということが出来ました。商品化まで約1年半かかりました。

授業での取り組みを超えての今回の活動なのですね!どうしてせんべいとお出汁に着目したのですか?

新さん:山鹿市を活性化させるという目的のもと、まずは山鹿市の魅力を知るためにどのようなお店があるのかをみんなで調べました。その際、同じ班員の子が山鹿市にある「せんべい工房」さんを見つけました。山鹿市特産のお米を使った米せんべいを販売されており、山鹿の魅力と京都の魅力がコラボレーションしたら面白くなるのではないかと考えました。そして『THE・京都』というものを組み合わせたものが話題性を生むのではないかと考え、京都といえば何があるだろう?と考え始めました。実は、当初九条ねぎや七味なども案として考えましたが、九条ねぎは乾燥しているものを使用する必要がありましたが、探すことができず、また、七味は「せんべい工房」による試作の段階で目が痛くなり厳しいというご意見をいただきました。そこで、お出汁が良いのではないかという結論に至りました。

そこから、京都のお出汁を取り扱っているお店をインターネットで探していたところ、班員の子が偶然「おだしのうね乃」さんを見つけました。お店に電話したところ、この取り組みを快諾してくださり、お出汁味のせんべいを作ろう、ということになりました。

「おだしのうね乃」の工場長の方が山鹿市のご出身で、さらに京都産業大学の卒業生でもあり、「せんべい工房」の方ともお知り合いだということも相まって、本当にご縁があったと思います。

高丸さん:縁の力をとても感じました!

続いて、デザインの考案の経緯についてお話を伺いました。このデザインを作成するに至った経緯を教えてください。

高丸さん:私たちでデザインを考えていたのですが、イラストを描ける人がいないため、どうしようかと考えていたところ、私が所属しているサークル 「京都散策サークル ポレポレ」の先輩が、日比野さんが所属しているお絵描きサークル 「お絵描きサークル アトリエ愛猫家」に所属していました。既にその先輩はご卒業されていましたが、現在の部長の方とつながりがあるという事で、部長の方から日比野さんをご紹介いただきました。

日比野さんがデザインしたポスター。山鹿市の「鹿」からとった、可愛らしい鹿のキャラクターが特徴的です。

デザインを作成する工程でこだわった部分などはありますか?

日比野さん:私はこのようなデザインを作るとき、相手の意見を詳しく知りたいタイプなので、「こういうものをいれたい」「こうしてほしい」という意見をしっかりと聞くようにしており、そこから自分の力でデザインを考えています。

高丸さん:デザインを依頼するにあたり、「せんべい工房」「おだしのうね乃」「せんべいの『むすびや』」の3チームが協力しているという雰囲気が感じ取れるデザインが良いという要望をお伝えし、考案していただきました。ありがたいです。

日比野さん:提出してから相談して作り直す、という作業もあり、1カ月ほど かかりました。
準備を進める3人。
続きの後編は、ホームカミングデー当日の『おだしまる』販売の様子をご紹介します!

気になる後編はこちらから



この『おだしまる』は、授業での取り組みという枠を超えて、さまざまな縁と企業の協力、そして学生の努力で完成した商品だということが取材を通して感じることが出来ました。学生の皆さんは長い時間をかけてこの商品の完成に奔走していたのだなと、その努力の量を感じ本当に素晴らしいと思いました。
 

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