2024.12.10
特集デフバレーボール世界選手権で優勝!来年の東京デフリンピックにも期待が集まる梅本姉妹にインタビュー

2024年6月21日(金)~30日(日)、沖縄県の豊見城市民体育館にて「デフバレーボール世界選手権2024」が行われ、本学から現代社会学部 4年次 梅本 綾也華(うめもと・あやか)さん、現代社会学部 4年次 梅本 沙也華(うめもと・さやか)さんが、日本代表として出場しました。日本代表チームは、強豪国との対戦を制し、見事金メダルを獲得しました! 今回、大会で大活躍されたお二人に、デフバレーボールの魅力や大学生活などについて、お話を伺いました。
まず、デフバレーボールについて教えてください。
綾也華:デフバレーボールとは、聴覚障がいのある人(デフ)によるバレーボール競技です。聴者のバレーボールとルールはほとんど変わらず、現在は国際大会として4年に一度のデフリンピックのほか、世界選手権も行われています。今回は、この世界選手権で金メダルを獲得しました!
沙也華:私たちは生まれつき聴覚障がいがあります。補聴器をつけていますが、ほんの少ししか聞こえません。普段は、手話を使うか、口の動きを読み取って会話をしています。
沙也華:私たちは生まれつき聴覚障がいがあります。補聴器をつけていますが、ほんの少ししか聞こえません。普段は、手話を使うか、口の動きを読み取って会話をしています。
デフバレーボールを始めたきっかけは何でしたか?
綾也華:2人とも、デフバレーボールをしていた両親の影響が大きかったと思います。
沙也華:子供の頃から両親のデフバレーボールの練習や試合に連れて行ってもらっていました。本格的に競技を始めたのは小学1年生の頃でした。
綾也華:小学生の頃に、デフリンピックで活躍している両親の姿をDVDで見て、「両親のように活躍したい。両親を超える選手になりたい」と感じたことを覚えています。
沙也華:子供の頃から両親のデフバレーボールの練習や試合に連れて行ってもらっていました。本格的に競技を始めたのは小学1年生の頃でした。
綾也華:小学生の頃に、デフリンピックで活躍している両親の姿をDVDで見て、「両親のように活躍したい。両親を超える選手になりたい」と感じたことを覚えています。

沙也華:競技を始めたころは、両親から指導を受けていました。それ以降は、デフバレーボールチームや聴覚支援学校で、高校は強豪・履正社高校の部活動でプレーしていました。高校1年生の時に、初めてデフバレーボール日本代表に選出されました。現在は、本学の体育会バレーボール部に所属しています。

デフバレーボールの魅力について教えてください。
沙也華:聴者のバレーボールも共通ですが、チームスポーツとして、得点を決めた際にチームメイトと喜びを分かち合うことができるところが一番の魅力かなと思います。
綾也華:そうですね。また、選手たちは聴覚障がいがあるため、しっかり目を合わせ、手話やボディランゲージでコミュニケーションを取るようにしています。
沙也華:練習や試合を問わず、全員でのアイコンタクトは大事にしていますね。手話でも声を掛け合い、コミュニケーションを密にして全員で一点を取りに行きます。
綾也華:そうですね。また、選手たちは聴覚障がいがあるため、しっかり目を合わせ、手話やボディランゲージでコミュニケーションを取るようにしています。
沙也華:練習や試合を問わず、全員でのアイコンタクトは大事にしていますね。手話でも声を掛け合い、コミュニケーションを密にして全員で一点を取りに行きます。

今回の世界選手権の優勝で感じたことを教えてください。
綾也華:私はキャプテンを任されて初めての世界大会でした。かなりプレッシャーを感じていましたが、試合中も自らメンバーに声をかけるなど、キャプテンとしての仕事を全うできました。結果、金メダルを獲得することができた時はとても嬉しかったです!

沙也華:私も、金メダルを取れたことはとても嬉しかったです!また、私は世界の選手が集まる中で、ベストアタッカー賞をいただくことができたので、驚き、感動しました。これまで支えてくださった監督やコーチ、スタッフ、家族、一緒にプレーしてきた仲間たちに感謝の気持ちでいっぱいです。

大学生活を振り返って頑張ったことや印象に残っていることは何ですか?
沙也華:私たちは現代社会学部 健康スポーツ社会学科に所属していて、スポーツ関連の知識を深める講義を多く受講しています。例えば、効率良く筋力をつけるためにはトレーニングの合間に一定時間の休息を挟むといいとか、食事はこんなものを食べた方がいいなど。頑張って学んだことが、そのままアスリートとして役に立っていることが嬉しいです。
綾也華:授業や部活動で、健聴者とのコミュニケーションを取るのに苦労しました。うまくいかないことがつらくて授業や部活動を休んでしまうこともありました。しかし、自分から行動して、自分の生い立ちを知ってもらったり、バレーで使う手話を覚えてもらったりすることで、聴覚障がいやデフバレーボールへの理解が広がりました。大変なこともありましたが、これまでの経験で自分に自信が持てるようになりました。後は、大学に入ってからの初めての寮・アパート生活は、自分でやらなければいけないことが多くて大変でした。改めて、両親への感謝を感じました。
綾也華:授業や部活動で、健聴者とのコミュニケーションを取るのに苦労しました。うまくいかないことがつらくて授業や部活動を休んでしまうこともありました。しかし、自分から行動して、自分の生い立ちを知ってもらったり、バレーで使う手話を覚えてもらったりすることで、聴覚障がいやデフバレーボールへの理解が広がりました。大変なこともありましたが、これまでの経験で自分に自信が持てるようになりました。後は、大学に入ってからの初めての寮・アパート生活は、自分でやらなければいけないことが多くて大変でした。改めて、両親への感謝を感じました。
大学卒業後は、お仕事とバレーボールを両立されるとお聞きしています。今後の目標を教えてください!
綾也華:まずは2025年11月開催予定のデフリンピックで2連覇を目指したいです。また、後世の子どもたちにデフバレーボールの魅力を伝えて夢を与えていきたいです!
沙也華:デフバレーボールの活動を頑張ることで、デフスポーツやデフリンピックの魅力を多くの人に知ってもらいたいです。今回、世界選手権で優勝したことで多くの人に注目してもらい、結果を出すことも魅力を伝える一つの手段だと感じました。次回のデフリンピックでも必ず金メダルを取ります!
沙也華:デフバレーボールの活動を頑張ることで、デフスポーツやデフリンピックの魅力を多くの人に知ってもらいたいです。今回、世界選手権で優勝したことで多くの人に注目してもらい、結果を出すことも魅力を伝える一つの手段だと感じました。次回のデフリンピックでも必ず金メダルを取ります!
今回の取材を通して、今まで知らなかったデフバレーボールの魅力を知ることができました。また、梅本綾也華さん・沙也華さん姉妹の大学生活や今後についてのお話を聞き、大学卒業後も夢を追いかけ続けるお二人から目が離せません。今後のご活躍を期待するとともに、来年11月のデフリンピックが早くも楽しみです。