2021.12.06
キャンパスライフSDGs実現に向けて!身体にやさしい特別メニューを食べて開発途上国の子どもたちを笑顔にしよう
学生食堂の特別メニューを食べると開発途上国の子どもに1回分の食事を提供できる。そんなSDGs達成に向けた取り組みが始まりました!本学の学生食堂「LIBRE」に登場した1食180円と90円の期間限定特別メニューは、安く、おいしく、健康的な食事ができるだけではなく、食糧不足の子どもたちも支援できるという「みんなが笑顔になれる」企画です。今回、企画をプロデュースした志学会執行委員会と平野ゼミの方に話を聞きました。
志学会執行委員会×平野ゼミ合同企画の期間限定特別メニュー!LIBREにて販売開始
——企画のきっかけを教えてください。
平西さん: 志学会執行委員会では学生の意見を食堂運営に反映させる活動を行っています。今年も恒例の「学食プロデュースコンテスト」を食堂の運営担当である学生部に提案したところ、同じタイミングで平野ゼミさんが食をテーマに学生食堂での企画を検討していることを聞き、ぜひ一緒に企画をやりましょうということになりました。
中屋敷さん:平野ゼミではSDGsに対して私たちができることについて学んでいますが、途上国支援やSDGsの実現を推進したいと思っても個人レベルでの貢献では限られていることに課題を感じていました。そんな中、さまざまな企業のSDGsに対する取り組みを調べていくうちにNPO法人TABLE FOR TWO※(=TFT)が行う「世界の人々の健康を同時に改善する」プログラムを知りました。このプログラムであれば、本学の学生食堂で実施することによって全学生が簡単に参加できるので、途上国支援やSDGsを実現するきっかけになるのではと考え企画しました。
※TABLE FOR TWOプログラムとは
先進国の4人に1人が不健康な食事や食べすぎによる肥満に悩む一方で、東アフリカでは3人に1人の子どもが栄養不足による発育阻害の状態になっています。TABLE FOR TWOは、先進国の私たちと開発途上国の子どもたちが食事を分かち合うというコンセプトのもと、不均衡を解消するため寄付活動を行うプロジェクトです。 肥満や生活習慣病予防のためにカロリーを抑えた食事を提供し、食事代の一部20 円(開発途上国の学校給食一食分)をアフリカの学校給食支援にあてることで「先進国の肥満」と「開発途上国の饑餓」を同時に解決することを目指したプログラムは、今大企業の社員食堂などでも導入が始まっています。
——そうなんですね。知らなかったです。
八木さん:この企画は、私たちと途上国の子どもたちの両者にとって有意義であることがポイントです。学生食堂で健康的な食事を摂取するだけで社会貢献につながるので、これまで寄付活動に参加できなかった学生も参加しやすくなったのではないかと考えています。
平西さん:私もこの企画を通じて途上国の貧困やSDGsについて学ぶことができました。これはぜひ実現したいと思い7月の初顔合わせからメニューの考案、全学生への投票・集計、TFTへの申請・認可、今月の学食デビューへとフルスピードで進めました。
中屋敷さん:健康にいい食材やカロリーを考えたメニュー開発を学生食堂のLIBREさんと一緒に考案したり、多くの学生にメニューの投票もしてもらいました。あらゆる方面から皆さんが積極的に協力してもらい本当にありがたかったです。
——安く食事ができるのはうれしいです。
八木さん:この企画の良い点は4つあるんです。1つ目はアンケートで在学生の意見をメニューに反映できたこと。2つ目は国際支援につながっていること。3つ目は栄養バランスの良い食事による健康促進。4つ目は安く学食を食べられることです。
——学生の皆さんへメッセージをお願いします。
平西さん:おいしいものはプラスの感情を生むと思っています。野菜たっぷりの温かい特別メニューを食べて、SDGsについて考えて積極的に行動するキッカケになればいいなと願っています。そして、いろいろなことに前向きに挑戦していってほしいです。なお、喫食数や寄付額などの「結果報告」は1月26日以降に行います。皆さんぜひ特別メニューを食べて、この企画に参加してください。
あと、志学会執行委員会は、本学学生が充実した学生生活を送れることを目的に意見(困ったことなど)の収集を行い大学に届けています。1年を通して意見を投函できる箱を5号館の1階や並楽館3階LIBREさんなど学内6か所に設置しています。ぜひ声をお寄せください。
中屋敷さん:皆さんが学食を利用することで大きな寄付につながります!SDGs実現に向けた社会貢献活動もできる、このすてきなプロジェクトにぜひ参加してほしいです。
八木さん:今回、皆さんが投票してくれたことでメニューを完成させることができました。私たち学生は「困ったことに対して何かしたい」と思っていても、何をしたらいいか、何から始めたらいいかが分からないことが多いです。でも、私自身この企画を通じて意見を言えば現状を変えられること、行動すればまわりの協力を得られることを体感しました。まずは一歩踏み出す。それが結果的に社会貢献などSDGs実現につながるのだと思いました。
今回の取材を通して、はじめて学食のプロデュース企画を知りました。学食をお得に食べられるうえに食糧支援ができるということで、一石二鳥な取り組みだなと思いました!私も学食を食べて支援したいと思います。価格も安く、何よりもおいしそうなメニューなので、多くの学生に食べてもらってたくさんの支援がうまれることを願っています!
企画情報 健康的なご飯を食べて世界の子供たちを笑顔にしてみない?
販売場所:並楽館3階 LIBRE
※1品につき食事代の一部(20円)を特定非営利活動法人TABLE FOR TWO Internationalに寄付します。