2022.11.08
キャンパスライフ【Staff Column】環境に優しいコーヒーとは?本学学生が考えるカーボンニュートラルコーヒーに迫る!

※撮影時のみマスクを外しています
SDGs(持続可能な開発目標)の考え方が社会に浸透してきている現在、環境に配慮したさまざまな商品が開発されており、それは食の分野でも例外ではありません。
そこで今回は、11月10日(木)、11日(金)に、キャンパス内のピロティで、環境に優しいコーヒーカフェ「=Scafe」の出店を予定している、経営学部3年次の中岡 優人(なかおか ゆうと)さんと村松 杏優(むらまつ あゆ)さんに話を聞きました!
=Scafeって?
——=Scafeについて教えてください。
中岡さん:私たちが営んでいる=Scafeの「S」は『Sustainable(持続できる)』、「=」は数学でいうところの『次に答えを導く』を意味しています。つまり、持続可能な商品こそが環境問題解決の答えだと思い、=Scafeという名前で運営しています。
そこで目をつけたのが、二酸化炭素を実質的には排出しないとされている「カーボンニュートラル※」のコーヒーと食料難に対応できる「昆虫食」です。
※カーボンニュートラルとは
温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味します。
「排出を全体としてゼロ」というのは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林、森林管理などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。
なお、ここで言う「排出量」と「吸収量」は人為的なものを指します。
——なぜ、その2つに目をつけたのですか?
中岡さん:出会いは本当に偶然なんです。
5年前に、私がよく足を運んでいたカフェが、たまたまカーボンニュートラルコーヒーを作っていたんです。それがきっかけで興味を持って、もっと多くの人に知ってもらいたいと思うようになりました。
村松さん:私が昆虫食を知ったのは、兄が居酒屋でカエルを食べた話を聞いて調べはじめた事がきっかけでした。最初は昆虫を食べるという事自体に興味をもっていたのですが、環境に優しいという事を知り、昆虫食により魅力を感じました。
そして、食べた事がない人に一度味わってみてほしいと思うようになり、活動をしています。今後は、自分たちで持続可能な商品を作り、広めていくことを目指しています。
こだわりがたくさん!=Scafeの魅力的なラインナップ
——メニューの紹介をお願いします。
中岡さん:メインのカーボンニュートラルコーヒーについては、焙煎の際、炭素ではなく風力発電などの自然の電力を使っているため、二酸化炭素を実質排出しないコーヒーとなっています。
長年お世話になっているカフェから提供していただいた豆を使用しているので、味にも自信があります。
村松さん:もう一つのメインである昆虫食は、コオロギのパウダーを使用したクリケットスコーンになります。コオロギと聞くと一見怖いイメージを持たれる方がいますが、とてもおいしく、栄養価が高いので、本当におすすめしたい一品です。

——他におすすめのメニューはありますか?
中岡さん:はい。「カスカラ」というものをご存じですか?
カスカラはコーヒーの実の部分のことです。一般的には種である豆の部分に価値があるので捨てられてしまうのですが、今回は実も使えないかと考え、ソーダで割った「カスカラソーダ」というものを開発しました。
村松さん:味は、あんずやレーズンに近いと思います。こちらも非常におすすめなので、一度飲んでみてください!

中岡さん:さらに容器にも環境へ配慮したこだわりがあって、バタフライカップという紙の蓋つき容器で商品を提供します。一般的なプラスチック容器を使わないことで、プラスチックゴミによる環境問題にも目を向けてほしいと思っています。

環境問題に目を向けてほしい!本学出店への思い
——本学でイベントを開こうと思った経緯を教えてください。
中岡さん:これまで私たちは、本学以外の大学に行って活動をしたり、時には企業様の協力の下、実際にイベント先で出店したりすることもしばしばありました。
その中で、環境問題について興味関心がある人が少ないという課題が浮き彫りになったんです。
そこで、まずは身近なところから変えていこうと考え、私たちと同世代の人が集まる大学生を対象として、本学に出店しようと思いました。
村松さん:今回の出店は、大学生がどのくらい環境問題に関心があるかを調べる試験的な意味もあります。
今後の活動につなげていくためにも、ぜひたくさんの方に来てほしいと思います。
——お二人の熱意がヒシヒシと伝わってきました!最後に在学生に向けてメッセージをお願いします。
中岡さん:何かしたいけど、何をしていいか分からないという人は、案外たくさんいると思うんです。でも、何をしていいか分からないから動けないのでは、非常にもったいないと思います。
私自身、この活動は奇跡に近い出会いのおかげだと思っていて、「まずは何か行動してみること」、「行動するために常に機会をうかがうこと」、この2つが大切だと思います!
村松さん:この活動を通して、お客様はもちろん他の出店者の方々やイベント関係者の方々など、数多くの方とのすてきな出会いがあり、とても貴重な経験をさせていただいていると実感しています。
出店に向けて企画を練ることは大変だと思うこともありますが、学生だからこそできることや、今やりたいと思う気持ちを行動力へつなげることは、大切なことだと思います。
今回の取材を通して、環境への配慮がどれだけ必要であるかを再認識することができました。
そして、環境問題について自分たちで考え行動する大切さも学ぶことができました。
=Scafeの活動に少しでも興味を持った方は、ぜひ、本学でイベントが開かれる11月10日(木)と11日(金)にピロティまで足を運んでみてはいかがでしょうか。