2020.06.20

特集

コロナ禍での就職活動って実際どうだったのか?先輩たちに聞いてみた!

今回取材に協力してくださった学生就職アドバイザーの方々。左から外国語学部 足立さん(株式会社ロッテに内定)、経済学部 藤井さん(日本郵便株式会社に内定)、現代社会学部 奥坂さん(株式会社京都銀行に内定)、経済学部 平見さん(財務省大阪税関に内定)、文化学部 山口さん(東海旅客鉄道株式会社に内定)

京都産業大学には、就職活動を終えた4年次生が相談に乗ってくれる「学生就職アドバイザー」の制度があります。コロナ禍の就職活動はこれまでになく混乱を極め、企業側も学生も手探りで進める状況になりました。どのような点に苦労し、また逆にコロナ禍だからこそ良かったことはあったのかなど気になる事柄について、学生就職アドバイザーの先輩方に聞いてみました。

——コロナ禍での就活を終え、率直な感想を教えてください。

足立さん

想像以上に大変でした。最初は航空業界を目指していたのですが、採用がストップしてしまい、急きょ志望業界を変更しなければならない状況に苦労しました。でもコロナ禍であったからこそ視野が広がり、食品業界に興味を持つことができました。

山口さん

足立さんと同じです。もともとホテル業界やガイドを目指していたのですが、コロナの影響で志望業界を変更することになりました。ただ、3年次生の頃に合同説明会へ行ったり、色々な業界を見て土台作りができていたので焦りはなく、自分のペースで進められました。「観光客と関われる」ことを軸に業界を探して、今の内定先(東海旅客鉄道株式会社)を見つけました。

藤井さん

私も選考が長引いたので苦労しました。就活中はしんどくて「もう嫌だ!」と思うこともしばしば……。家族や友人、進路・就職支援センターの方たちに、たくさん助けてもらいました。

奥坂さん

私は振り返ってみると思ったより楽しめました。企業の方の説明を聞くのも好きでしたし、これまでの人生で、こんなに自分を分析することはなかったので、面白かったです。

平見さん

私は公務員を志望していたので、筆記試験が終わる8月頃まではしんどかったですね。その後の面接は全て対面で行われたこともあり、わりと楽しめました。

身振り手振りを交えて質問に答えてくださる皆さん

——就活はいつ頃から始めましたか?

山口さん

私が就活を意識し始めたのは、2年次生の時。インターンシップⅥという講義を受けたり、他のインターンシップにも参加し始めました。

奥坂さん

3年次生になる時にインターンシップⅢの講義で、営業職のインターンシップを経験したのがスタートでした。自分の中でインターンシップを完結させるのではなく、講義を受けているみんなと経験や学びを共有し、反省できたことがよかったです。

平見さん

2年次生の夏に国家一般職の現職の方が大学に来てくださって、その説明会をきっかけに、税関を目指そうと思いました。公務員を目指して勉強を始めたのは3年次生の4月からです。

足立さん

早いなあ。私は3年次生の時に約1年留学していたこともあり、始めたのは帰国した3年次生の2月頃でした。でも、留学する前から進路・就職支援センターに通って自己分析や将来像を見つけるなどアドバイスをしてもらっていたのが大きかったです。

藤井さん

私が初めて就活を意識したのは3年次生の6月からで、その時から合同説明会やインターンシップに参加し始めました。エントリーは翌年の2月から始めました。

皆さん早めにインターンシップに参加したり、進路・就職支援センターに通ってアドバイスをもらったり、説明会に参加し興味のある業界を探したりして、就活の準備をされていました。できるだけ早く準備しておくことで色々な業界を知れ、進路を明確にでき、心に余裕を持って就活ができると感じました。

実際に経験したオンライン面接の様子を再現してくださる奥坂さん。ノートパソコンを通常の角度のまま使用すると、パソコンのカメラを上から見下ろす形になるため、パソコンの下に本などを挟み、高さを調整し、印象がよくなるように工夫していたそうです。

——オンライン面接を経験された方が多いと思いますが、気を付けたことや意識したことはありますか?

足立さん

カメラを見て話すのが難しかったです。対面だと相手の目を見て話すことができますが、オンラインではカメラとモニターに映る面接官の顔を両方見る必要があります。カメラを見ながら話していると、相手の表情が分からなくて大変でした。あとは対面よりもハキハキと話をしたり、表情をにこやかにするなど工夫しました。

奥坂さん

そうそう、私も難しいと感じました。私は見栄えを意識していました。例えば背景を綺麗にしたり、パソコンを置いたときに相手と同じ目線になるように下に本を積み高さを調整したり、照明を持ってきて明るくしたりしていました。

山口さん

私も真っ白な背景になるようにして、できるだけ明るい窓際に座って受けました。

藤井さん

集団面接だったらリアクションも大事ですよね。他の人が話しているときも頷いたり、口角を上げたり、より相手に伝わるように全身で表現していました。

平見さん

私の場合は面接が全て対面だったので、それほど変わらなかったのですが、マスクの着脱が自治体によって違いました。あと、アクリル板が間にある場合は面接官の声が聞こえづらく、何度も聞き直したりして……それが大変でした。

コロナ禍で多くの企業が面接をオンラインに切り替え、時間や交通費が浮く代わりにそれに上手く対応しなければならなくなりました。先輩方は相手にどう見られるかを考え、どうしたらよりよく映るか、様々な工夫をしながらオンライン面接を受けていました。また、対面形式の面接でも影響が見られることがわかりました。

——就活をするにあたって利用したものを教えてください。

足立さん

先輩の就活体験記などは例年だと進路・就職支援センターに行かないと見られないのですが、今年度はPOST(ポータルサイト)の京産ナビに載っていたので、それを読んだりしていました。

藤井さん

面接対策のサイトを参考にして、この企業はこんな質問がよく聞かれる、同じ業種内ではこういう質問が多いなど情報収集をして面接対策をしました。

奥坂さん

インターンシップや学内のイベントなどで同じ業界を目指している人と知り合い、友人を増やして情報収集をしました。

平見さん

税関の方で間接的な知り合いがいたので、その方に採用人数の変動や例年通りの試験で行われるのかなどを教えてもらいました。あとは、地方自治体を受験する際にはホームページに載っている総合計画書を見て面接でその話も絡めて答えられるようにしていました。

求人票の検索や個別面談予約ができる就職支援システム「京産ナビ」、リクナビやマイナビなどの就活サイト、友人、知り合い……多方面から情報収集を行い、できるだけ多くの情報を得ることが大切だと感じました。また、進路・就職支援センターでは面接対策をはじめ就活に関する相談ができるので、先輩方は共通して利用していました。

今回のコロナ禍での就活は今までに誰も経験したことがないものです。説明会が中止になったり、行きたかった企業が選考中止になったり、オンライン面接を受けたりと、コロナ禍特有の不安や苦労があったと先輩方は話してくれました。
しかし、オンライン面接でも最大限自分をアピールできるように工夫したり、あらゆる情報網を使って情報収集したりして、最終的に満足のいく結果を残していました。事前に自分の進路を見つめて行動し、早めの対策をしていればどんな状況でも乗り越えられると感じました。

今回取材させていただいた先輩方は、13号館で学生就職アドバイザーとして就活に関する相談を行っています。
instagramのアカウントのリンクを載せておくので、是非チェックしてみてください!

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