【理学部】数理科学科 談話会を開催しました

2025.05.30

2025年5月28日(水)に「数理科学科 学生向け談話会」を開催しました。
今回の談話会では、理学部数理科学科の渡辺 達也教授が「フランスでの在外研究報告および研究成果紹介 — 変分法による非線形微分方程式の安定性解析」というタイトルで講演しました。

渡辺教授は2024年4月から2025年3月までフランスのボルドー大学にて在外研究を行いました。講演は「フランスにおける研究生活」についての話から始まりました。
自身が撮影したたくさんの写真とともに一年間の思い出を振り返り、参加者は渡辺教授の充実した研究生活の様子を知ることができました。また、フランスにおける研究生活の経験に基づき、「フランスと日本の教育制度の違い」や「コロナ禍の前と後、生成AI誕生の前と後での変化」についても所感を述べました。
最後に、渡辺教授は一年間の在外研究の間に得られた研究成果について紹介しました。渡辺教授は近年シュレディンガー方程式に代表される分散型微分方程式について、変分法とよばれる手法に基づく安定性解析の研究を行っています。この話題に関連して、滞在先のボルドー大学の受け入れホストであるMathieu Colin氏との共同研究の成果について紹介しました。さらに、本学大学院生と共同で行ったプラトー問題に関連する研究成果についても紹介しました。
参加者は在外研究における渡辺教授の精力的な取り組みに大いに刺激を受けました。談話会には大勢の学生、教員の参加があり盛況のうちに終了しました。今回の談話会が、学生のさらなる学習、研究意欲の向上に繋がれば嬉しく思います。
理学部では、学内教員や研究実績のある研究者、繋がりのある実務分野で活躍する人物を招聘し、定期的に談話会(講演会)を行っています。これにより、理学の最先端の研究内容に触れ、社会とのつながりや広がりを知る機会を提供しています。
この談話会は、学生の学習意欲の向上、教員の研究意欲や質の向上にも寄与しています。参加対象は学生、教員、だけではなく、一般の方々も含まれます。