教員免許
数理科学科では、約4割が教員免許状を取得
研究者としては、もちろん、優れた教育者としての能力開発に取り組むのも理学部の特徴です。教職課程を履修することで数理科学科では「数学」の中学校、高等学校教諭一種免許状、「情報」の高等学校教諭一種免許状を、物理科学科では「数学」と「理科」の中学校・高等学校教諭一種免許状を、また宇宙物理・気象学科では「理科」の中学校・高等学校教諭一種免許状が取得できます。教員を志す学生に向けて、「教員採用対策セミナー」を開催し、中学校・高等学校で学ぶ数学などへの理解と、指導力の養成をめざしています。セミナーは、過去問題の解説を中心に、個々の能力に応じたクラス制で開講。充実した支援のもと、特に数理科学科では約4割の学生が教員免許状を取得しています。
理学部で取得できる免許状の種類
中学校教諭一種免許状 | 高等学校教諭一種免許状 | ||||
---|---|---|---|---|---|
数学 | 理科 | 数学 | 理科 | 情報 | |
数理科学科 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
物理科学科 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
宇宙物理・気象学科 | 〇 | 〇 |
数学の面白さを伝えていきたい。
もともと数学は苦手科目でした。だからこそ問題が解けたときの喜びは、誰よりもよく分かる。生徒の「分からない」を理解できる、そんな先生に憧れました。
この学科で学んでまず驚いたのは、数学という学問の幅広さです。高校時代まで学んできた数学のさらに高度なもの、幾何学、線形代数からプログラミングまで。自分が苦手意識を持っていた世界は、思っていた以上に奥深かった。数学という学問を純粋に探究する学科だからこそ、希少な分野を専門にする先生に出会え、確率や統計など、リアルとつながる面白さにも気付きました。
また、先生の研究室に分からないところを聞きに行くのはハードルが高いことが多いと思うんですが、先生との距離が近い本学ではすぐに質問ができて、先生から新たなお題をもらってと、細かなラリーを繰り返すことができます。
高校までの数学は式を解いて答えを出せばOKでしたが、大学の数学は、むしろ考えた道筋や結論までの過程が大事。だから、先生とのラリーで自分がどんどん鍛えられていく実感がありました。
高校生の頃に憧れた教員の仕事。教壇に立った暁には、 数学を掘り下げたからこそできる授業をきっと実現してみせます。
数理科学科 4年次
吉村 歓菜さん
※掲載内容は取材当時のものです。