【生命科学部】産業生命科学科の授業「生命科学フィールドワーク演習」を実施
2024.11.01
産業生命科学科では、PBL(課題解決型学習)やインターンシップなど、産学協働教育に力を入れています。初年次生から参加できるフィールドワークの授業では、初年次に生命科学と社会が関わる現場を訪ねて学び、経験することで、本学科の特長となる実社会を意識した学びの充実をはかっています。
本年度は実習場所の異なる3コースを設定し、学生は自らの希望に沿って参加しました。各コースは、1年次末に選択する主コース(医療と健康,食と農,環境と社会)に対応した内容となっており、1年次生にとっては主コース選択に先駆けた実地体験の機会にもなりました。なお、これらの実習は、衛生環境保全サービスや環境コンサルタント、食品製造の会社、大学と包括連携を結んでいる小豆島の土庄町などさまざまな協力の下で実施しています。
大阪の株式会社八千代エンジニヤリング株式会社を訪ねたコースでは、実社会における環境保全に関わる仕事について概説いただき、周辺を流れる寝屋川を事例に水質保全について学びました。さらに、隣接する大阪城公園において、樹木調査の実践を行い、学生達はそれぞれポールや巻き尺を使いながら、樹高の計測や樹木の特徴の記録などに取り組みました。参加した学生からは「事前学習で樹木について調べていたが、実際に現地で実践してみると難しかった。事前学習の大切さを実感した」「実際に現地で体験することで環境により興味を持てたので、今後は環境について講義で積極的に学んでいきたいと思った」などの声がありました。
イカリ消毒株式会社京都営業所を訪ねたコースでは、架空の企業からの衛生管理に関する依頼を受け、社員になりきって、改善策を提案する体験をしました。さらに、営業所では、実際に衛生動物のモニタリング調査や防虫対策に使用する機器に触れたり、衛生対策の現場でよくみられる昆虫の同定検査に取り組みました。参加した学生からは「衛生管理や害虫問題に対してこれ程真剣に考えたことは今までなかった。今回学ばせてもらったことをこれからの糧にしていきたい。」などの声がありました
今年度は、台風の影響もあり、9月19日には、実習を行えた2コースの成果のまとめと発表を行い、それぞれのコースで学んだこと調査結果や経験を参加者で共有しました。





生命科学フィールドワークとは?
学内での学習にとどまらず、生命科学と関連のある業務を行っている企業、自治体などに出向いて、フィールドワークを通して生命科学の社会での活用の現場を体験します。