京都産業大学のSDGsに関する取組事例

ダイバーシティ推進室での取り組み

本学の中長期事業計画「神山STYLE2030」に、ダイバーシティ(多様性)への対応を盛込み、ライフイベントがあっても不平等な扱いを受けることなく、働きがいをもって、教育・研究活動を継続できる環境整備を目指しています。

2014年度から2016年度まで、文部科学省の補助事業である女性研究者支援事業に採択され、事後評価において最高ランクのS評価を受けた各種取り組みについて、現在も発展的に継続しています。

具体的には、「京都産業大学型ポジティブ・アクション」の実行をはじめ、保育サービス支援やベビーシッター派遣事業、研究支援員配置制度、構成員の意識啓発のためのシンポジウムや教職員向けの両立支援セミナー、教員の研究力向上を目指した研究力向上セミナー、経営層への啓蒙を目的としたトップセミナーなどの取り組みが挙げられます。

井手町との交流拠点「むすび家ide(むすびやいで)」での取り組み

本学と京都府綴喜(つづき)郡井手町は地域社会の発展と人材の育成を図るため、2013年に連携協力包括協定を締結しました。人口減少に悩む井手町とパートナーシップを結ぶことで、定住人口と交流人口を増やすなどの地域活性化に向けて、経済学部 大西ゼミの学生らを中心に「京都産業大学井手応援隊」として取り組みを行っています。

近年、取り組みをさらに発展させ、井手町内の空き家を改修した交流拠点「むすび家ide」が整備されました。「むすび家ide」という名前は井手応援隊の学生が命名し、地域と大学の様々なものを「むすんで」、新たな価値を「うみだす」拠点となるようにとの願いが込められています。

「むすび家ide」は、「学びと交流の場」をコンセプトに町内の小中学校と連携した「寺子屋」の実施や、地域の方々が交流するコミュニティスペース、生涯学習等、教育の機会を提供する場として活用されています。また、地元産の野菜などを使った料理を提供するカフェスペースとしても利用が進んでおり、本学の学生にとっては、地域の方々とコミュニケーションをとりながら、地域の課題解決に向けて考え、実行していく場となっています。

小豆島との地域活性化プロジェクト「小豆島 島鱧(しまはも)」での取り組み

本学と香川県小豆郡土庄(とのしょう)町は、2013年に連携に関する包括協定を締結し、2018年より、現代社会学部 塩谷ゼミと「土庄町役場」「四海漁業協同組合」がパートナーシップを結び、地元の水産資源を生かした地域活性化プロジェクト(通称名『ハモプロ』)に取り組んでいます。

『ハモプロ』は、現代社会学部が正課の授業「プロジェクト演習」として実施するもので、「大学内での座学」と「大学外での実習」を繰り返すことで、学生自らが課題解決に必要となる専門的知識、教養、リーダーシップ力を身につけることが期待されています。具体的には、小豆島近海で水揚げされる「小豆島 島鱧」について、地元の漁業組合や漁師と協働し、海の豊かさを守るとともに、その認知拡大や販路開拓などの地域活性化に取り組んだり、「小豆島観光戦略会議」に出席して、若者向けに「小豆島 島鱧」を取り入れた小豆島観光のプランの提案を行ってきました。

「小豆島 島鱧」の新しい可能性をアピールするなど、学生のアクティブな学びと活動が、地域の人々の活性化に懸ける想いとむすびつくことで、地域の課題解決と学生自身の成長をうみだしています。

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