2024.01.19
特集【Staff Column】前編:外国のお正月事情とは?8カ国の先生にインタビュー!

新年、あけましておめでとうございます!年末年始、どのように過ごされましたか?今回の記事のテーマは、「世界のお正月の過ごし方」です。日本では、大みそかに年越しそばを食べ年が明けるとお節料理、お雑煮などを食べ、初詣に行く人が多いのではないでしょうか。では外国ではどのように過ごすのでしょう?そのような疑問を持った学生広報スタッフが、京都産業大学の先生方にいろいろな国のお正月文化について聞いてきました!前編はアメリカ、イギリス、ドイツ、フランスのお正月についてです!
アメリカのお正月の過ごし方について外国語学部英語学科のラボレット エリザベス ホリー パフ先生にインタビューしました!

アメリカのお正月の過ごし方を教えてください。
アメリカではクリスマスには家族と、お正月には友人と過ごします。12月31日にはニューヨークのタイムズ・スクエアでパーティーがあります。日付が変わった瞬間にタイムズ・スクエア・ボールが落下してきます。

アメリカにお正月特有の食べ物はありますか?
アメリカのお正月はクリスマスの延長線上という意識が強く、お正月だから食べるというものはありません。
アメリカと日本のお正月の文化の違いを教えてください。
アメリカではクリスマスツリーが1月の2週目くらいまで置いてあるので、日本ではクリスマス直後に片付けることに驚きました。
また、大学卒業後に大みそかの夜に神社に初詣に行きました。寒い中、長蛇の列でたくさんの人が並んでいることに驚きましたが、楽しかったです。
イギリスのお正月の過ごし方について国際関係学部のストレフォード パトリック ウイリアム先生にインタビューしました!

イギリスのお正月の過ごし方を教えてください。
イギリスのお正月の過ごし方を教えてください。
まず、イギリスの一大イベントはクリスマスであるため、そこまで国としてお正月に特別感はありません。そのため日本でいう正月休みがクリスマス休暇にあたります。とは言っても何もしないわけではなく、友人とパーティーをして過ごす事が多いです。その時のパーティーで食べる物は人それぞれで、特に習慣がある訳ではありませんが、英語を母語としている人はターキー(七面鳥)を食べていることが多いです。日本との主な違いは、過ごす人が家族か友達かくらいだと思います。一方、日本に似ている部分は(クリスマスの)飾り付けを片付ける時期、カウントダウンの2つくらいだと思います。クリスマスしか飾りはないもののクリスマス後1週間以内に片付けないと、翌年の運が悪くなると言われています。この点は正月飾りやひな人形を長く飾ると良くないという日本と似ていますね。
日本に来て驚いたことはありますか?
日本では、カウントダウンとして除夜の鐘がありテレビでも放送されます。イギリスではカウントダウンイベントのようなものはありますが、その瞬間の過ごし方は自由です。そのため、みんなが同じ時間に同じ事をするのに驚きました。ただ、日本の文化は面白いとすぐに慣れました。
ドイツのお正月の過ごし方について外国語学部ヨーロッパ言語学科ドイツ語専攻のヴァイヒャート カーステン先生にインタビューしました!

ドイツのお正月の過ごし方を教えてください。
ドイツのお正月は日本と同じく 1月1日 に始まります。クリスマスは厳粛に、神聖に暮らすのに対し、お正月では花火や爆竹で大騒ぎするのがドイツの過ごし方です。大みそかが近づくにつれ、市場や店には当日打ち上げる花火や爆竹が置かれるようになります。
そして大みそかの 18 時頃から、街全体で花火や爆竹を一斉に打ち上げます。その盛り上がりは年が明けてからも続き、その音で夜は眠れないぐらいです。静かに心を落ち着かせ年を越すスタイルの日本とは大違いなんですよ。
ドイツにお正月特有の食べ物はありますか?
ドイツでは、日本のように新年ならではの食べ物もあります。「ベルリーナー・プファンクーヘン」という、中にマーマレードやイチゴのジャムなどが入った甘い揚げパンです。
店や家庭によって入れる物は変わるので一概には言えないですが、お店によってはいたずらとして中にマスタードを入れることがあるんです。新年を面白く過ごすのは海外ならではかもしれませんね。

フランスのお正月の過ごし方について外国語学部ヨーロッパ言語学科フランス語専攻のブルーノ ティノ エリック先生にインタビューしました!

フランスのお正月の過ごし方を教えてください。
大みそかは午後のアペリティフ(食前酒)に始まり、カナッペやシーフードといつもより豪華な食事を楽しみます。夜中まで続く長い食事を楽しむのが美食の国フランス流です。0時ぴったりには、シャンパン片手に「Bonne année (あけましておめでとう)!」と口をそろえ、新年の始まりをお祝いします。また、屋外からは祝いの叫びや車のクラクションが聞こえてきたり、港町では車の代わりにたくさんの船の汽笛が鳴ったりします。爆音で新年を祝うこの風習は、2000年ごろから始まった比較的最近の文化です。また、新年早々に郵便局や消防署がカレンダーを売りにやってきます。筋骨隆々な消防隊員たちの決めポーズ写真で作られたカレンダーは、とても人気です。

フランスにお正月特有の食べ物はありますか?
フランスにお正月特有の食べ物はありますか?
クリスマス休暇が1月の月初めまで続くフランス。1月6日にはアーモンドペーストのパイ、ガレット・デ・ロワを家族で囲みます。切り分けたケーキの中にフェーヴという陶器の人形が入っていた人は、王冠をかぶって祝福されます。

前編では4カ国について取り上げましたが皆さんはどの国のお正月文化が興味深かったでしょうか?
取材の中で、海外はお祝い事を派手に行うのが一般的なのだと感じました。先生の話しから楽しそうな雰囲気を感じ、実際に行われている様子を見てみたいと思いました。
後編ではまた別の4カ国を取り上げていますのでそちらもお楽しみに!
▼後編の記事はこちら!