2024.10.22

特集

<前編>【11月2日~4日は京都鉄道博物館へ】京都産業大学授業発のコラボ事業!貴重な蒸気機関車とセンチュリーを並べて展示

展示会場となる京都鉄道博物館

11月2日(土)~4日(月・振休)の3日間、京都鉄道博物館にて特別展示が開催されます。お召し列車の牽引を務めた蒸気機関車「C51形239号機」と彌榮自動車株式会社の賓客送迎に使われるハイヤー「センチュリー」が、なんと京都鉄道博物館の扇形車庫内に隣り合わせで展示されます。

 <イベント概要>
イベント名:「トヨタ・センチュリーが京都鉄博にやってくる!」
日程:2024年11月2日(土)~11月4日(月・振替休日) 各日10時~17時
場所:京都鉄道博物館 扇形車庫
 
※イベント見学には京都鉄道博物館への入館料が必要です。
※通常他の蒸気機関車が展示されている場所に両車を並べて展示する予定です。
※それぞれの車内に立ち入ることはできません。

しかも、この特別展示が開催されるきっかけとなったのは、本学のキャリア形成支援教育科目「O/OCF-PBL(オーシフ ピービーエル)2」の授業だったとのこと。さっそく、京都鉄道博物館の廣田 琢也(ひろた・たくや)さん、彌榮自動車株式会社(以下、彌榮自動車)の江畑 明宏(えばた・あきひろ)さん、本学「O/OCF-PBL」統括教員の松尾 智晶(まつお・ちあき)先生にお話を伺いました。

 

京都鉄道博物館 総務企画課 主任調査係学芸員 廣田 琢也さん
彌榮自動車株式会社 人事部人事課 課長補佐 江畑 明宏さん
京都産業大学 共通教育推進機構 准教授 「O/OCF-PBL」統括教員 松尾 智晶 先生

本学の授業を通じて出会い「面白いことをしたいですね」と意気投合!

松尾 彌榮自動車さんにはこの春から、京都鉄道博物館さんにはもう5年、本学のキャリア形成支援教育科目「O/OCF-PBL(オーシフ ピービーエル)2」の授業に参画いただいています。ありがとうございます。
江畑 今年度、初の参画ですが、京都産業大学の学生さんのキャリア教育をお手伝いできることは、京都で事業展開を行っている彌榮自動車としても本当に光栄に思っています。
廣田 京都鉄道博物館は5年目となりますが、学生さんの学びに対する意欲に毎回感動しています。

松尾 2回目の講義の日(2024年4月18日)の授業後に、課題提供機関の方々の交流の場があり、そこでお2人が出会われましたね。
廣田 彌榮自動車さんは、京都では誰もが知っている交通事業者。同じ交通に携わる者として、さっそくご挨拶させていただきました。「何か面白いことをしたいですね」とのご提案に「御社の車両展示はいかがですか」とお返事したところ、出会いからわずか一週間で今回のコラボ事業の概要が決まりました。

江畑 最初、廣田さんから「扇形車庫の、お召し列車を牽引した蒸気機関車『C51形239号機』の隣に、『センチュリー』を期間限定で展示してもらえませんか」とご提案いただき、とても驚きました。京都鉄道博物館に当社の車両が出張すること自体が前代未聞のうえ、「C51形239号機」は歴代最多の104回にわたりお召し列車を牽引してきた機関車、つまり最高級の大役を担ってきた機関車です。弊社の「センチュリー」も、様々な舞台で活躍してきた特別なハイヤーですが、その2両を並べて展示するのであれば大変名誉なことで、弊社としても失敗は許されない、と身が引き締まりました。
お召し列車牽引指定機でもある蒸気機関車「C51形239号機」
様々な舞台で活躍している「センチュリー」
廣田 大事なのはやる気とスピード感です。車両の特別展示を実施する、と決めた途端お互いすぐに様々なアイデアを考えました。あの瞬間は爆発的なやる気があふれていましたね。また、展示の大枠が決まれば今度は時間との勝負です。当館で部内会議に付議する準備をしている間に、彌榮自動車さんには社内で調整を図っていただいており、そのスピード感には頭が下がりました。「これだ!」と思ったらスピーディーに物事を進める大切さを江畑さんから教わりました。
江畑 ご提案の重要度はさることながら、「センチュリー」の日程を押さえなければならないという点もありました。現在もハイヤー特別車として稼働している車両でありますので、早急に動きました。京都鉄道博物館さんからのご提案で、今回センチュリー(2代目)を展示させていただく予定です。
松尾 お二人のお話から、まさに本学のあるべき大学像とする「むすんで、うみだす。」が、目の前で事業として実現化されていく様子がリアルに伝わってきます。本学の学生にとっても大きな学びです。交通事業への情熱、そして京都への地域貢献の思いをお持ちのお二人が、本学の授業を通して出会われたことをとてもありがたく思います。
展示場所は、国指定の重要文化財である扇形車庫。普段は蒸気機関車が展示されています。

コラボ事業には「O/OCF-PBL2」の受講生もボランティアとして参加

松尾 今回のイベントでは、展示説明で、学生もボランティアとして関わらせていただきます。学生にとっても本当に貴重な「むすんで、うみだす。」を実感できる機会です。
江畑 今回のコラボ事業は、京都産業大学さんの授業がなかったら成り立っていません。ですから学生さんたちにもスタッフとして入っていただくことで、我々が進めてきたコラボ事業を知っていただき、さらなる学びにつながれば、と考えお願いしました。
廣田 また今回の特別展示とは別に、彌榮自動車さんのご協力で、当館の「鉄道ジオラマ」にヤサカタクシーとヤサカバスのミニカーをご寄贈いただき、展示しております。特別展示と一緒にご見学いただけると嬉しいです。
江畑 京都鉄道博物館に来場される皆さんに喜んでもらえることは京都を代表する交通事業者としても誇りであり、これからも様々な点で深化をしながら共に取り組めればと考えています。
松尾 企業の垣根を超えての地域連携や協働のお話に、京都という街の底力や明るい将来像を感じます。まさに産学連携の実例の一つとして、本学がきっかけとなって事業が生まれたことを大変ありがたく誇りに思います。
廣田江畑 11月に行われる今回の特別展示、京都産業大学の皆さんもぜひ見に来てください。お待ちしています!

(後編に続く)


日本の交通業界においてもトップレベルで貴重な2つの車両が並ぶことの凄さ、また廣田さん、江畑さんのコラボ事業にかける強い思いを伺い、ぜひ実際に並んでいるところを見たくなりました。京都鉄道博物館は、2019年に新駅として開業した「JR梅小路京都西駅」から徒歩2分でアクセス良好です。皆さん、11月の展示当日は一緒に京都鉄道博物館に行きましょう!

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