2023.08.10
特集優秀起業家賞を受賞!ファッションチェックアプリ開発者・情報理工学部2年次生の岩田 快道さんにインタビュー!

2023年3月27日、株式会社クレドインターナショナルが主催するビジネスコンテスト「夢叶えるプロジェクト」において、情報理工学部の2年次生(受賞当時1年次生)であり、Fapt株式会社 代表取締役でもある岩田 快道(いわた・かいどう)さんが優秀起業家賞「学生賞」を受賞されました。ファッションチェックSNSアプリケーションソフトウエア(以下、アプリ)のプレゼンテーションで受賞に至った岩田さんに、アプリ開発の経緯や受賞の感想、これからの活動についてインタビューしました!
ファッションチェックSNSアプリ「Show Me」とは?
岩田さんが制作した「Show Me」は、「今日の服装どうしよう」「時と場所に合った服装が分からない」、そんな風にファッションに困ったとき、SNSの力でみんなから意見をもらうことができるアプリです。
この「Show Me」のプレゼンテーションで、受賞に至った岩田さん。授賞式は東京都の帝国ホテルで行われ、岩田さんは壇上で動画クリエイターのはじめしゃちょーさんからトロフィーを受け取りました。
▼本学でのニュース記事はこちら!
【情報理工学部】夢叶えるプロジェクトで優秀起業家賞を受賞!
実際に筆者も「Show Me」を使用してみました。
下記の画像のように自身の服装の写真を撮り、どんな状況に合わせた服装なのか書き込んでアップロードすると、投稿を見た人からコメントをもらうことができます。「Show Me」はまだ試作段階ということですが、クオリティの高さにびっくりしました。このアプリは、他の人の投稿へのコメントを行い、そこでベストアンサーに選ばれた人は、ポイントを獲得できる仕組みとなっています。ここで獲得したポイントは、ユーザーのプロフィールの装飾と交換できるようにする予定、とのことでした。そういった、ユーザーのモチベーションを高める仕組みについてはまだまだ試行錯誤しているそうです。

▼ファッションチェックSNSアプリ「Show Me」試作版はこちらから(無料会員登録が必要です)
なぜ、ファッションチェックアプリを制作しようと思ったのですか?
ビジネスのアイデアを考えていた頃に、僕の友人などの周囲の人から、「マッチングアプリや婚活サイトで出会った人と話は合うのに、服装の好みが合わない」といった意見を複数耳にしました。 僕自身も、もともとファッションに強い興味はなく、何を着たらいいのか分からず服装に迷う側の人間だったため、そういう人々の悩みを解決できたらいいのになと思いました。しかし、世間一般で人気のあるファッションアイテムを取り入れても、当人に似合うかは別で、自分に似合う服装を見つけるのは難しい。そのため、気軽に第三者からアドバイスがもらえるSNSサービスとして、ファッションチェックアプリを作ろうと思い立ちました。
普段はどのような活動や勉強をされていますか?
普段は京都経済センター3階にある「KOIN」というスペースで、起業家の方からビジネスのノウハウを学んでいます。昨年の夏前から通い始め、多い時は週に2回通っていました。アプリの制作方法から事業の企画立案の方法、また、企画を短時間で簡潔に伝えるピッチ※の作成・発表の手法まで、3カ月かけて一通り学びました。コンテストの模擬発表も行いフィードバックをもらうなど、「KOIN」にはとてもお世話になりました。
※ピッチとは、ビジネスアイディアなどについて、主にその分野に興味がない人を相手にプレゼンテーションをすること。

情報理工学部での学びが、受賞に生かされたと思う部分はありますか?
情報理工学部は、プログラミングの授業が必修で、アプリなどのソフトウエアを制作する人、機械にプログラミングを組み込んでものづくりをする人など、さまざまな道があります。プログラミングの前提知識があることが、役立ちました。
授賞式に登壇された際の率直な感想を聞かせてください。
とても緊張しました(笑)。まず控室というものを初めて体験しました。控室から授賞式のステージまで結構距離があって、細い通路を通って行ったのですが、ステージに行く間も緊張して、正直あまり記憶がないです。

はじめしゃちょーさんからトロフィーを受け取ったときの気持ちをずばり!教えてください。
身長が高く同じ人間なのかと思うくらいかっこよかったです(笑)。もともとはじめしゃちょーさんの大ファンで、正直、賞をとれたことよりもはじめしゃちょーさんに会えたことが嬉しかったです。直前まで知らなかったので緊張しました。

これからはどのような活動をされるのですか?
関西大学が主催するビジネスプラン・コンペティション「KUBIC」の自由応募部門に応募しました。「Show Me」をさらに改善し発表する予定です。現在は、プレゼンテーション資料の作成、プレゼンテーション内容のブラッシュアップ、アプリの更新などを行っています。夏の終わりに本選抜があるため、受賞を第一目標として頑張っています。今後会社を軌道に乗せるためには、投資家の方々に投資する価値がある企業だと知ってもらいたいので、実績を残したいと考えています。
また、今後の経営に向けて、さらにノウハウを学ぶため、6月下旬には「IVS2023 KYOTO」という京都で開催されるカンファレンスに参加しました。
他に、現在本学の「アントレプレナーシップ演習A※」という授業を履修しており、プログラミングやアプリ制作の技術を持っている人や、マーケティングのノウハウを持っている人を探して声を掛けたりしています。自分はビジネスのアイデアを考えたり、他の経営者や投資家とコミュニケーションを取って経営を行ったりすることが得意だと感じているので、自分と異なる特技を持った人を探しています。
また、一緒に取り組んでくれる人には、技術と同時に熱意も大事にしています。自分はアイデアが多い分やりたいことが多くなってしまうタイプなので、自分と同じくらい熱量があり、同時に方針がブレずに引っ張ってくれる人と一緒に頑張りたいです。
※アントレプレナーシップ演習Aとは、本学が2023年度から開講している共通教育科目。2年次生以上であれば全学部生が履修可。
最後に、学生へのメッセージをお願いします!
いろんなことに挑戦する人が増えるといいな、と思います。せっかく何かをやってみたい気持ちがあるのに、興味を持っただけで終わらせてしまう人を僕の周囲でも見たことがあり、もったいないなと感じます。僕はまだ20年ちょっとしか生きていないので、「こういう生き方が正しい」と決めないようにしています。 今は就活をして働く、といった進路が一般的ですが、企業に就職することにこだわらなくても、旅をしながらフリーランスとして働いてみたり、YouTubeをやってみたりと、いろんな手段があると思います。 興味を持っていることは一度やってみて、やってみた後で新しくやりたいことが見つかったらまたそちらにチャレンジする、そんな仲間が周囲に増えてくれたら嬉しいです。
▼今後のアプリの更新情報などは公式Instagramから!
Faptグループ(Fapt株式会社)のInstagram
▼今後のアプリの更新情報などは公式Instagramから!
Faptグループ(Fapt株式会社)のInstagram
岩田さんが見せてくれた受賞トロフィーには、はじめしゃちょーさんの指紋がついているそうですが、もったいなくてトロフィーを拭くことができないそうです!インタビューにも、とても謙虚で丁寧に答えてくださいました。そんな岩田さんのこれからの活躍に期待です。