2023.08.02
カルチャー京都の珍しいお守り特集!御利益で学生生活がもっと充実?!

京都には神社やお寺がたくさんあり、既にいろいろな寺社仏閣を訪れたことがあるのではないでしょうか。夏休みのお出かけに、いつもとは違う視点から寺社仏閣を巡ってみませんか?今回は京都の神社の珍しいお守りをご紹介します。どれも御利益も形も個性豊かなものばかり。さらに写真映えも楽しめます!家族や友達に贈るのもお薦めですよ。
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お守りの中に水が?!下鴨神社の透き通る「水守(みずまもり)」
下鴨神社は、賀茂川と高野川が合流する地点鴨川デルタの北側に位置し、京阪・叡山電車 出町柳駅から西の河合橋を渡って北へ徒歩約12分で行くことができます。出町柳駅から下鴨神社までの間は、京都らしい景観や、糺(ただす)の森の中にある参道を楽しみながら歩くことができます。

下鴨神社は、正式名称を「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」といい、紀元前90年以前から続く長い歴史があると言われています。今回紹介する水守が関係する下鴨神社の境内にある御手洗社(みたらししゃ)は、瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)というお清めの神様が祭られています。

御手洗社の前にはみたらし池があり、土用の丑の日(2023年は7月30日)にこの池に足をつけると疫病やかっけにかからないといわれています。そのため下鴨神社では、毎年土用の丑の日に近い日程で、無病息災を祈る「足つけ神事(みたらし祭)」が行われています。今年は7月21日(金)~30日(日)に開催されました。

「水守(みずまもり)」は、下鴨神社の境内入り口横の授与所と、みたらし池のほとりにある授与所にあります。みたらし池から湧く水泡が弾けるように、病気を寄せ付けないといわれているお守りです。

下鴨神社にはさまざまな種類のお守りがありますが、水守は中に水が入っており、下鴨神社の御神紋である双葉葵が浮いているのが特徴です。御利益は病気・災難除けです。

同じく、みたらし池のほとりの授与所にある水みくじは、池の水に浸すと文字が浮かび上がってくる面白いおみくじです。動画に撮っても映えるので、こちらもお薦めです。
下鴨神社
住所:京都市左京区下鴨泉川町59
開閉門時間:6:00~17:00(神事等により変更の場合有)
うさぎが可愛い!!東天王 岡﨑神社の「飛躍(ぴょん)守」
次に、子授け・安産・縁結びで知られる岡﨑神社へ。岡﨑神社は、市バスなら岡崎神社前もしくは東天王町、電車なら京阪電車 神宮丸太町駅もしくは地下鉄東西線 蹴上駅から行くことができます。周囲は京都市動物園や岡崎公園、平安神宮や南禅寺など、観光スポットがたくさんあるので、岡崎エリアを1日かけて巡るのも楽しいかもしれません。

岡﨑神社はご祭神が三女五男八柱の御子神をおもうけになったことから、子授け・安産の御利益があります。他にも、故事や逸話などから縁結び、厄除けの御利益でも有名です。
また、岡﨑神社の境内を中心に周辺の地域は野うさぎの生息地だったと言われています。多産なうさぎは古くから氏神様の神使いと伝えられていたことから、こまうさぎや招きうさぎなど、境内にたくさんのうさぎがいます。

今回は、一番人気である「飛躍(ぴょん)守」を受けました。お守りといえば、金運や学業成就など限定的な御利益があるイメージですが、この飛躍守は「うさぎのように飛躍する」「苦難を跳び越える」という御利益があります。

宮司さんにお話を伺ったところ、ある参拝客の方は「岡﨑神社のお守りをいただいてから子どもを授かったため、周囲の知り合いにもお守りを贈ったところ、全員が子どもを授かることができた」とおっしゃっていたそうです。
また、岡﨑神社には「うさぎみくじお守り」という、うさぎの中におみくじが入っているものもあります。こちらは観光客に人気なのだそうです。詳しくは過去記事をチェックしてみてください。
▼うさぎみくじお守りについて取り上げているサギタリウス過去記事はこちら!
今年の初詣は、面白おみくじで新春運だめし!
今年の初詣は、面白おみくじで新春運だめし!
お守り袋の中に入っている神様の御分霊である御神璽(ごしんじ)があることで、身近に神様を感じ持ち歩けるのがお守りです。皆さんも「飛躍守」を持って、大学生活の飛躍を願ってみませんか。
岡﨑神社
住所:京都市左京区岡崎東天王町51番地
開閉門時間:9:00~17:00
誰にも見られず自分の願いを書くことができる!錦天満宮の「大願梅(たいがんうめ)」
錦天満宮は、錦市場の東端のにぎやかな新京極商店街の中にあり、阪急電鉄 河原町駅もしくは京阪電車 祇園四条駅から徒歩10分で行くことができます。ショッピングに行ったときにふらりと立ち寄ることができ、アクセスが抜群です。
錦天満宮は、学問の神様として知られる菅原道真公を祭る神社です。入り口にある石鳥居は、両隣にあるビルに一部が埋まっている珍しい鳥居です。

今回お目当ての「大願梅(たいがんうめ)」は、道真公が愛した梅の実を木でかたどったお守りで、「願い事を神様以外の誰にも見られないように」という思いから作られました。

願いごとを記した紙を大願梅の中に入れ、木栓で封をし、そのままお守りにすることができます。また、境内左奥にある「大願梅の樹」につるして絵馬として奉納することもできます。

他にも、二匹のちょうちょが仲良く飛んでいる姿をイメージした「なかよし御守」は、恋愛成就や友人との縁を結んでくれる御利益があります。銀杏を使って作られている「身代り御守」は、自身の代わりに災いを受けると銀杏が割れるというもの。たくさんのお守りがあるので、ぜひ一度立ち寄ってみてください。

私はこれまで、神社に行ってお守りをいただくことはほとんどなかったのですが、今回の取材を通して京都の神社にはその神社の特徴を生かしたお守りがあることを知ることができました。皆さんも神社に足を運んでみてほしいです。