2023.01.31

グルメ

京都の梅の名所&立ち寄りスイーツで春をチャージ!

京都府立植物園近く「クリアンテール」のダックワーズ。

早春のお花見といえば「梅」! 万葉集では桜の3倍も梅の歌が詠まれていることを知っていましたか?そこで、今回は京都ならではの梅の名所を紹介しつつ、散策後に楽しめるスイーツ店を紹介。春休みには梅のお花見とスイーツめぐりを楽しんで季節を感じてみてはいかがでしょうか。

360度 梅が見渡せる「北野天満宮」

境内に、1,500本もの紅白の梅が。
北野天満宮は947年の創建で、「学問の神様」菅原道真公がまつられています。道真公といえば梅の花。かつて無実の罪で太宰府へ左遷される前に、大事にしていた梅の木を前に詠んだ和歌「東風(こち)吹かば にほいをこせよ 梅の花」(私がいなくても春になれば花を咲かせよ)が有名です。
そのゆかりの梅50種、約1,500本が、2月上旬から3月下旬まで咲き競います。新設された展望台からは紅やピンク、白梅を360度見渡せるので、梅の妖精になって飛んでいる気分になれますよ!

北野天満宮
住所:京都市上京区馬喰町
入苑時間:9:00~16:00 受付終了15:40分
入苑料:1,200円(中学生以上)茶菓子付
境内自由、無休
HP:https://kitanotenmangu.or.jp/

日本初・ポルトガルパティシエがつくる絶品カステラ「カステラドパウロ」

元・酒蔵が並ぶ一角にあります。
北野天満宮の大鳥居からすぐ東側に「カステラドパウロ」があります。
ポルトガル生まれ、長崎でカステラを学んだパウロさんと京都出身の智子さんが2015年にご夫婦で開いたお店です。扉を開けるとポルトガルの伝統菓子にポルトガル風のインテリア、奥ではパウロさんがカステラを焼いていて、異国情緒が漂います。
食文化体験プレート(850円)
カステラの原点とされるのが、ポルトガルのお菓子パォンデローです。カステラよりも、しっとりと中が半生のものが多く、16世紀に日本に伝わってきたとき、最初に食べたのは甘党だった織田信長とも言われています。

人気の「食文化体験プレート」では、パォンデロー3種と長崎カステラの食べ比べができます。
日本語の上手なパウロさんに聞くと、パォンデローは地方ごとに味が違うそう。
ポルトガルは1975年まで独裁体制で、田舎には電気も嗜好品も届かず、お菓子は各家庭・農家で作るしかなかったので、それぞれのパォンデローができたそうです。
早速味見してみると、「ミーニョ地方」の味は卵の風味豊かなしっとりと力強い味わい。「ベイラリトラル地方」はシナモンがふわっと香るトロリとした半熟タイプ。「エストレマドゥーラ・リバテージョ地方」も半熟で軽い口あたりです。

ちなみにパウロさんが日本でカステラを食べ歩き、「うまっ!」と感動したのが長崎の老舗・松翁軒。その製法を受け継いだ、パウロさんオリジナルの「カステラ」もしっとりとした味わいです。いつも食べるカステラとは別物のおいしさでした。

カステラドパウロ
住所:京都市上京区御前通今小路上ル馬喰町897蔵A
営業時間:9:30~18:00(喫茶~17:00)
定休日:水・木(水、木が25日と重なる場合は金が休み。水、木が祝日の場合は営業、金休み)
HP:https://castelladopaulo.com/

京都産業大学近く! 愛らしい梅が色とりどりに咲く「京都府立植物園」

1924年に、日本最初の公立植物園として開園した京都府立植物園。24ヘクタールの土地に12万本もの植物が植えられています。
さすがは植物園。2カ所の梅林に60品種100本以上の梅の木がありますが、八重咲の「色玉垣」や、緑がかって見える「緑萼(りょくがく)」、紅白に咲き分ける「思いのまま」など種類も豊富です。名前も美しい梅を1つずつ写真に収めていると、時間もあっという間に過ぎていきます。
珍しい梅も次々ほころびます。写真は「思いのまま」。
見ごろは2月中旬~3月下旬。梅以外にも、ウクライナを故郷に持つ「クリスマスローズ」
など早春の花が楽しめるこの時期、陽射しを浴びながらの散策もおすすめです。

京都府立植物園
住所:京都市左京区下半木町
開園時間:9:00~17:00  
定休日:12/28~1/4
料金:200円
HP:https://www.pref.kyoto.jp/plant/

甘くほどけるダックワーズが評判「クリアンテール」

まるでお菓子の家! 2階がティースペースです。
京都府立植物園から東へ徒歩5分、北山通りにある「クリアンテール」は、フランス語で「ご贔屓さん」の意味。1999年のオープン以来、24年通うファンも多い人気パティスリーです。
オーナーシェフ井上真吾さんの作るケーキやショコラは華麗でコク深い味わい。さらにここ数年で注目されているのがオリジナルの「クリーム・ダックワーズ」です。
マカロンのようなキュートなダックワーズ。
ダックワーズは苺やラムレーズンなどの定番だけでも13種、春はサクランボ、秋は栗が加わり計14のバリエーションがあります。1つ310円~380円で、イートインの場合はワンドリンク制です。「素材ごとに全く異なる味を楽しんでくださいね」と井上さん。

今回は3つチョイスしました。どれも生地がサクッふわっ。生地はアーモンド粉がベースで、軽いのにコクが感じられます。
「キャラメル」はリッチでとろける甘さ。「ピスタチオ」は黄緑色クリームも美しく、なめらかな舌触り。「ショコラ」は濃厚で華やかな味わい。生地とクリームの相性がとてもよく、充実の味でした!
日持ちは3日。おみやげやホワイトデーにも喜ばれそうです。

クリアンテール
住所:京都市左京区北山通下鴨本町西入ル南側
営業時間:9:00~20:00  
定休日:水
HP:https://www.instagram.com/patissrie_clientele

尾形光琳の梅を見るならココ! 世界遺産「下鴨神社」

1月の蹴鞠や5月の葵祭で有名な下鴨神社は、隠れた梅の名所です。江戸時代の絵師・尾形光琳の「紅白梅図屏風」(国宝)のモデルといわれる紅梅の後継樹が見られるからです。「光琳の梅」と呼ばれる梅の木は、境内を流れる御手洗川に架けられた輪橋(そりばし)近くにあります。屏風に描かれた美しい川の流れと梅の木のイメージに重なるようです。見ごろは2月上旬から3月上旬です。
国宝モデルを思わせる、あでやかな紅梅。
ちなみに、糺(ただす)の森は国指定の史跡で、広さは約12万平方メートル。原生樹林の植生が残る貴重な場所です。散策してみてくださいね。

下鴨神社
住所:京都市左京区下鴨泉川町59
開門時間:6:00~17:00(神事等により変更の場合有)
定休日:なし
拝観料:無料
HP:https://www.shimogamo-jinja.or.jp/

糺の森からすぐ、パティシエ夫妻による魅惑のケーキ「ラ・クラシック」

清々しい雰囲気に魅かれて、ここで店を開いたそう。
糺の森を背にする「ラ・クラシック」。作りたてのケーキは早々に売り切れるので、午前中に行くのがおすすめです。オーナーシェフの加藤雅也さんは日本を代表するケーキ店「オ・グルニエ・ドール」でパティシエとして活躍した実力派。惜しまれて閉店した後、ご夫婦揃ってパティシエだったので、2018年に独立。素材と季節感にこだわって作るスイーツは、毎日10種類ほど並ぶそうです。
果実感たっぷり。手前がレモンケーキです。
店内ではドリンクとセットでケーキがいただけます。
まずは定番人気の「レモンケーキ」(385円 ※テイクアウトは378円)。生地には三重県産レモンを手絞りでたっぷり入れるそう。でも酸っぱさはなく、まろやかなレモンの香りと砂糖のアイシングが口の中で溶け合い、印象に残る爽やかなスイーツです。
次は「苺のショートケーキ」(770円 ※テイクアウトは756円)。北海道産のミルキーな生クリームはすっと溶け、国産小麦粉で作るスポンジは軽いながらもしっかりした味わい。朝摘みたての苺を傷つかないようにケース内で「空中に浮かせて」運ぶという苺は、果肉が新鮮で繊細!生クリームとスポンジ、苺のハーモニーにうっとり、幸せな気持ちになれました。
ところでレモンケーキもショートケーキも、なんと日本生まれのお菓子だそうです。四季の果実に恵まれた日本の良さを、ケーキから教わりました。

ラ・クラシック
住所:京都市左京区下鴨森本町13-9
営業時間:10:00~17:30 
定休日:日・月(祝なら営業)
HP:https://www.instagram.com/laklassique/

ケーキの基本は小麦粉と砂糖と卵。かつて砂糖は「薬」として、身体の養生のために使われた時代もあったそうです。私たちが甘いケーキを食べると元気になれるのも、そのせいかもしれませんね。食べ歩くうちに、梅の花にも食にも、文化や歴史があることを実感しました。

Hot Tag 注目のタグ

      学生広報スタッフ募集中!記事の話題になる情報も気軽にお寄せください!

      文章やイラスト作成、写真や動画の撮影や編集に興味はありませんか?広報部直轄の学生団体である学生広報スタッフは、キャンパスWEBマガジン「サギタリウス」に掲載する記事を企画から取材、原稿執筆までスタッフ内で分担して作成しています。また、最近は記事だけでなく写真や動画の撮影と編集、SNSの運用にも力を入れています。

      こんな学生におすすめ
      ★新しいことを始めてみたい
      ★情報発信に興味がある
      ★文章を上手に書けるようになりたい
      ★出版や広告、メディア方面の就職を視野に入れている
      ★写真、動画の撮影や編集に興味がある

      記事作成や撮影についての研修会も実施しているので、誰でもチャレンジできます。 興味があれば、ぜひ広報部までご連絡ください! また、「大学のこの情報も取り上げてほしい!」など、情報提供もお待ちしています。 一緒にサギタリウスを盛り上げましょう!


      広報部(本館2階)
      Tel:075-705-1411
      Mail:kouhou-bu@star.kyoto-su.ac.jp
      PAGE TOP