2022.09.30
キャンパスライフ【2022年度サギタリウス・チャレンジ採択】デジタル工作室とフェアトレードをテーマに挑戦する2人をインタビュー!

「サギタリウス・チャレンジ」の2022年度採択企画が決定し、現在「『mobile Fab!』歩くデジタル工作室」と「フェアトレードcaféとトークセッション」という、2つのプロジェクトが進行しています。今回はそれぞれの企画の代表者に、企画の狙いや内容について聞きました。
子供の創造力を生かし"つくる"選択肢を伝えたい
※チャレンジ内容や目的がクラブ、サークルやゼミ活動にあたると判断されるものは対象外。

デジタルファブリケーションとは、3Dプリンタやレーザーカッターなどのデジタル工作機械を使ったものづくりのことです。徳山さんは情報理工学部のデジタルファブリケーションコースに所属しており、便利でおもしろい、でもまだあまり身近ではないデジタルファブリケーションを世に広めたいと思うようになったそうです。

本格的な3Dプリンタやレーザーカッターは大型かつ高価なため、徳山さんたちはコンパクトサイズの機械を使用。プリンタには手製のベルトを取り付け、持ち歩きしやすいように工夫しているそうです。


「そして何より、子どもたちはクリックやスライド、コピー&ペーストなど用語を知りません。コピー&ペーストは『カチッの次にシャーッ』と表現するなど、わかりやすく教えるようにしました」と、徳山さん。


その他にも、徳山さんたちはさまざまな場所で活動を続けています。大阪市内にあるたこ焼き店では「たこせんにイラストを出力しよう」というイベントを実施。本学の子ども向けイベント「サタデージャンボリー」では、「ワクワク!デジタルものづくり!」と題し、神山ホール3階第1セミナー室で、多くの子どもたちがデジタル技術を体験しました。
「これからの目標は、デジタルファブリケーション体験会での満足度を上げることです」と話す徳山さん。そして将来的に、ニーズがある、継続可能であると判断できれば、ビジネス化も視野に入れています。出張ものづくりワークショップ、デジタルファブリケーション教室の運営、教育機関への機材搬入支援とファブ人材の供給、デジタル教育をサポートするプロダクト開発など、さまざまな展開が考えられます。
「子どもは思うがままに何かを作りだすことが得意。そんな子どもたちに"つくる"技術を教えたいです。その支援を通して、創造力のある人材が育成できれば、社会貢献にもつながると思います」と、徳山さんは夢を語ってくれました。
開催予告
①【子供向けグループものづくりワークショップ】未来の小さな町づくり
日時:10月2日(日)12:00〜15:30
場所:京都リサーチパーク たまり場
対象:6〜15歳(小〜中学生)
料金:500円(当日に会場にて、現金でご精算となります。)
※キャンセルご希望の際は必ずご連絡ください。
②「...だから、宝ヶ池。」イベント出展
「ものづくりから考えるSDGs〜つくる責任使う責任〜」
日時:11月12日(土)13日(日)10:30〜16:00
場所:宝ヶ池公園 北園
対象:中学生以下(無料)大人(1,000円)
③「お気に入りに、お気に入りを刻もう!」
日時:12月11日(日)11:00〜12:30、13:30〜15:00の2回
場所:町家学びテラス または西陣connect
対象:小〜中学生(保護者同伴)、高校生
料金:寄付制
- ②③イベントについての問い合わせ:info@tsukum.com(TSUKUM)
- 今後のイベントのお知らせ・募集等はこちらから。
(TSUKUMのSNSアカウントまとめサイト) - 過去のサギタリウスでも、デジタルファブリケーションについて紹介しています!
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フェアトレードcaféとトークセッションを通じ社会課題に目を向けてほしい

国際関係学部4年次の森賀 優太(もりが・ゆうた)さんら10名のチーム「The Tails(ザ・テイルズ)」は、「フェアトレードcaféとトークセッション」を企画しました。フェアトレードとは、発展途上国の生産者と、経済的に強い先進国が対等に行う貿易のことです。発展途上国の人々の生活向上と自立を目指します。発展途上国で生産される原料や製品が先進国に輸出される際、とても安価で取引されていることが問題になっています。そこで近年では、環境に対してなるべく負荷を抑えていけるよう生産方法にも着目し、フェアトレードはなされています。
「私は国際関係学部で、貧困や地球環境、人権問題などの社会課題を持続的にどう解決していくかについて学んでいます。社会課題を学生にもっと身近に感じてもらえるように、『フェアトレード』をテーマにしたプロジェクトを考えました」と、森賀さんは話します。

森賀さんは「今回のイベントを入口として社会問題に関心を持つきっかけとなればうれしいです」と話します。


開催予告
「フェアトレードcaféとトークセッション」
日時:10月18日(火)・19日(水)・20日(木)
各日 10:00~18:00
場所:天地館1階
メニュー:ハンドドリップコーヒー(ホット500円・アイス550円)、カフェオレ(ホット600円・アイス650円)
販売予定:コーヒー豆/サーカスコーヒー・シサム工房・laughter coffee など
<トークセッション>
10月18日(火)
11:00〜12:00 「学生とサスティナブルな社会との関わり方」
troika代表 三枝 正侑×国際関係学部4年次 野馬 千夏
13:15〜14:15 「フェアトレードの理想と現実」
国際関係学部教授 横山 史生×エシカル・ジャーナリスト 寺山 亜利紗
10月20日(木)
11:00~12:00 「コーヒー産業とフェアトレード?ダイレクトトレード?」
株式会社サーカスコーヒー代表取締役 渡邉 良則×株式会社アカイノロシ取締役 三輪 浩朔


私たち学生にとって、キャンパスは「日常の場」。そんな場所に期間限定カフェが登場し、学外からフェアトレードに精通するゲストを招いたトークショーも見られるという「非日常」が楽しめる機会です。1人でも、友人を誘ってでの参加も大歓迎だそう。ぜひ訪問してみてくださいね。
なにかをやってみたい、実現したいという好奇心がある学生のみなさんは、徳山さんや森賀さんに刺激を受けたのではないでしょうか。学生の「やりたい!」という気持ちを応援する「サギタリウス・チャレンジ」は毎年行われています。次年度になりますが、個人で、友達と、ゼミの人と、サークルや部活の仲間とぜひチャレンジしてみましょう!