【経済学部】「働く」のプロが受講生に数々の名言贈るワーク・ライフ・バランスセミナー
2022.12.13


経済学部の専門教育科目(選択科目)「WLB(ワーク・ライフ・バランス)セミナー」(担当:福井 唯嗣教授)で、株式会社 堀場エステック デジタルマーケティングチーム チームリーダーの志知 文(しち・あや)氏がゲスト講師として登壇されました。
志知氏は、講義のテーマを「“働く”とは?」と題し、ご自身のキャリア観やワーク・ライフ・バランス(以下:WLB)に対する考えについてお話しくださいました。
本記事では3つのトピックに分け、学生の目線から講義内容をレポートいたします!
(学生ライター 外国語学部4年次 福崎 真子)
WLBセミナーとは?


WLBとは「仕事と生活の調和」を意味する言葉です。働く人々が「充実した仕事」と「充実した生活」を両立させて過ごせるような、より良い社会を目指す上でのスローガンとして用いられています。
「日本でWLBを実現させようとするときに直面する課題は?」
「将来、親の介護と仕事を両立させるために考えておくことは?」
「会社員が積極的に育児参加するために、どのような支援が必要?」
上記のような知見を、本学経済学部教員による通常講義と、WLBに関する専門家の特別講義を通じて学べる科目が、WLBセミナーです。
詳しくはこちら
これからの人生設計を考える「ワーク・ライフ・バランス(WLB)講座」 | 特別プログラム | 経済学部の特色 | 経済学部 | 京都産業大学 (kyoto-su.ac.jp)
過去のセミナーに関する記事はこちら!
将来の働き方を考える。経済学部「WLBセミナー」にて特別講義開催
「日本でWLBを実現させようとするときに直面する課題は?」
「将来、親の介護と仕事を両立させるために考えておくことは?」
「会社員が積極的に育児参加するために、どのような支援が必要?」
上記のような知見を、本学経済学部教員による通常講義と、WLBに関する専門家の特別講義を通じて学べる科目が、WLBセミナーです。
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これからの人生設計を考える「ワーク・ライフ・バランス(WLB)講座」 | 特別プログラム | 経済学部の特色 | 経済学部 | 京都産業大学 (kyoto-su.ac.jp)
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将来の働き方を考える。経済学部「WLBセミナー」にて特別講義開催
ゲスト講師紹介
志知 文(しち・あや)氏 プロフィール |
2004年に本学経済学部を卒業し、株式会社 堀場エステックへ入社。営業やマーケティングに関わるさまざまな企画・仕組みの立ち上げに携わる。現在は、営業推進部 デジタルマーケティングチーム チームリーダーとして活躍。 |
志知氏は講演中、誰にでも身近で面白い話題を数多く取り上げながら、受講生の興味を惹きつけておられました。
講義内容ピックアップ
志知氏の講義内容を、厳選して3つご紹介します。
株式会社 堀場エステックには、社員が一年間海外で研修を受け、仕事のノウハウを学ぶ「海外研修制度」があります。入社当時、その制度を利用する決心をつけられずにいた志知氏に、京都府警察で働いていた友人から、新たな気付きを授けられたそうです。
「友人が『白バイの走行コンテストで、雨で濡れた道をアクセル全開で走ったら、思いきり滑って転んでしまった。でも、怖がらず果敢に挑戦した姿勢に対して、上司が励ましてくれたことがとても嬉しかったんだ』と教えてくれました。その話がとても印象に残ったんです」と志知氏。「できるからやるのではなく、やるからできるようになるんだ」という考え方の重要性を認識されたといいます。
その後、海外研修制度に参加するための選考に挑戦し、落選してしまったものの「国内外の営業を頑張りたい」という志知氏の気持ちが周囲に伝わり、さまざまな仕事の機会を得るきっかけとなったそうです。
志知氏は「『見逃し三振より、空振り三振』とよく言ったもので、しかるべきチャンスを掴み、失敗したとしても、それを生かしていこうとする気持ちは本当に大事だと思っています」と語られました。
「ワーク・ライフ・バランスとは『働きがいと働きやすさのバランス』であると考えています。よく勘違いされがちですが、子どもがいる人や、特定の性別・世代のみの支援に注力してしまうと、企業や組織が一枚岩になれません」と志知氏。支援の対象が、特定の人のみでなく「働き手全員」であることを強調されました。
また「働き手の健康維持は組織の資本となり、働き手の自己研磨(自分に足りないスキルを考えて学び続ける)は生産性向上につながります。それらを実現できる組織づくりが、今の企業活動で求められていることだと思います」と、組織づくりの観点から意見を述べられました。
また、ダイバーシティを推進するプロジェクトなど、堀場グループが実際に設けている具体的な施策、制度について解説されました。
幼い頃から宇宙で働くことを夢見て、周りの人から「どうせ無理だ」と言われ続けていた植松さん。批判に負けず、がむしゃらに努力し、今ではご自身で会社を立ち上げ、宇宙ロケットの打ち上げ開発をされています。
志知氏は「植松さんの言う通り『どうせ無理』は人々の夢を殺す言葉です。その対処法として『だったら、こうしてみたら?』と、夢を実現するための方法を探したり、壁を乗り越える具体的なアドバイスをしたりする。そのマインドをぜひ皆さんにも大切にしてほしいです」と述べ、講義を締めくくられました。
志知氏が働く現場において、社員の方々がWLBのために「何を考え、どう行動しているのか」が具体的かつ詳細に知れる、大変貴重な機会でした。ピックアップした内容の他にも、ここには書ききれない程多数の名言を授けてくださり、取材として参加した私も“受講生の一人”として夢中で聴講してしまいました。今回の講義内容が気になった方は、ぜひ「WLBセミナー」を受講してみてはいかがでしょうか。
志知氏の仕事に対する向き合い方「見逃し三振より、空振り三振」
講義冒頭、志知氏が大切にされている「仕事に向き合う姿勢」と、それを形作ったエピソードについてお話されました。株式会社 堀場エステックには、社員が一年間海外で研修を受け、仕事のノウハウを学ぶ「海外研修制度」があります。入社当時、その制度を利用する決心をつけられずにいた志知氏に、京都府警察で働いていた友人から、新たな気付きを授けられたそうです。
「友人が『白バイの走行コンテストで、雨で濡れた道をアクセル全開で走ったら、思いきり滑って転んでしまった。でも、怖がらず果敢に挑戦した姿勢に対して、上司が励ましてくれたことがとても嬉しかったんだ』と教えてくれました。その話がとても印象に残ったんです」と志知氏。「できるからやるのではなく、やるからできるようになるんだ」という考え方の重要性を認識されたといいます。
その後、海外研修制度に参加するための選考に挑戦し、落選してしまったものの「国内外の営業を頑張りたい」という志知氏の気持ちが周囲に伝わり、さまざまな仕事の機会を得るきっかけとなったそうです。
志知氏は「『見逃し三振より、空振り三振』とよく言ったもので、しかるべきチャンスを掴み、失敗したとしても、それを生かしていこうとする気持ちは本当に大事だと思っています」と語られました。
勘違いされがち。WLBが守られるべきは「全員」!
講義の中盤、志知氏はWLBの定義について言及されました。その上で、WLBのために企業が取り組むべきことは何か、ご自身の考えをお話しくださいました。「ワーク・ライフ・バランスとは『働きがいと働きやすさのバランス』であると考えています。よく勘違いされがちですが、子どもがいる人や、特定の性別・世代のみの支援に注力してしまうと、企業や組織が一枚岩になれません」と志知氏。支援の対象が、特定の人のみでなく「働き手全員」であることを強調されました。
また「働き手の健康維持は組織の資本となり、働き手の自己研磨(自分に足りないスキルを考えて学び続ける)は生産性向上につながります。それらを実現できる組織づくりが、今の企業活動で求められていることだと思います」と、組織づくりの観点から意見を述べられました。
また、ダイバーシティを推進するプロジェクトなど、堀場グループが実際に設けている具体的な施策、制度について解説されました。
人々の夢を殺す言葉「どうせ無理」
講義の終盤「未来ある若い方へ」と題し、志知氏が受講生へメッセージを送る場面がありました。そこで、実業家の植松 努(うえまつ・つとむ)さんの名言である「“思う”は“招く”」をご紹介されました。幼い頃から宇宙で働くことを夢見て、周りの人から「どうせ無理だ」と言われ続けていた植松さん。批判に負けず、がむしゃらに努力し、今ではご自身で会社を立ち上げ、宇宙ロケットの打ち上げ開発をされています。
志知氏は「植松さんの言う通り『どうせ無理』は人々の夢を殺す言葉です。その対処法として『だったら、こうしてみたら?』と、夢を実現するための方法を探したり、壁を乗り越える具体的なアドバイスをしたりする。そのマインドをぜひ皆さんにも大切にしてほしいです」と述べ、講義を締めくくられました。
志知氏が働く現場において、社員の方々がWLBのために「何を考え、どう行動しているのか」が具体的かつ詳細に知れる、大変貴重な機会でした。ピックアップした内容の他にも、ここには書ききれない程多数の名言を授けてくださり、取材として参加した私も“受講生の一人”として夢中で聴講してしまいました。今回の講義内容が気になった方は、ぜひ「WLBセミナー」を受講してみてはいかがでしょうか。