吹田市立山田中学校
藤原 しおりさん
2013年 理学部卒業
- Keywords
- 教育、教員
グループワークでの経験を学級運営に活かしています
中学校教員として数学を担当、3年生の学級担任も受け持っています。学級運営から教科指導、陸上部顧問としてのクラブ指導まで、すべてにやりがいを感じています。なかでも生徒の悩みや課題に対してともに取り組んで解決できた時、授業において発展的な学習内容を生徒が理解できた時、教室に生徒全員が揃った時は、教師になって良かったとしみじみ思います。
大学時代の教科の学びは、やはり専門性の高いものばかりでした。しかし、中高時代の勉強が大学での学びにつながっていることも実感。それだけに今、中学の数学教師として、高等教育の土台となる部分の大切さも説きながら授業を進めています。 微分方程式の研究室に所属していた私は、グループワーク中心の研究活動を通して専門知識の向上はもちろん学習意欲の高まりを実感。この経験を数学の授業に活かすべく、生徒どうしが教えあうしくみを取り入れ、学級運営にも応用しています。この時に培ったスキルは、生徒が楽しい気持ちで登校できるのはもちろん、教員や職員までが自らの役割にますます誇りを持てる学校づくりにも活かしていけると考えています。
教職への道筋を示してくれた教職課程教育センター
理学部の中でも私の所属していた数理科学科では、中学校一種免許状については数学を、高等学校一種免許状については数学と情報について取得可能です。数学が好きな私は中学、高校かと悩んだ結果、中学教師になろうと決意。中学時代の私にとって数学は、好きだけど難しいと感じることもある科目でした。くじけそうになる時期を乗り越えられたのは、クラスのみんなと一緒に頑張れたから。また、そういったクラス運営を行ってくれた先生のおかげと考え、自分もそんな存在になろうと決めたのです。
教員志望の学生をサポートする教職課程教育センターには、3年次の早いうちから足しげく通いました。ここでは教員採用試験対策として個人面談や集団面接、模擬授業の支援まで受けることができます。教員採用試験の傾向と対策を踏まえた上での過去問指導もあり、面接練習では私の個性を理解した上で具体的なアドバイスをしてくれるなど、どこから手を付ければいいかさえ分からなかった私には本当に有り難い存在でした。他学部も含めた教職志望者と切磋琢磨することで実力アップを図れたことも、クラス一丸となって目標達成に向かうことを大切にしている私にとっては得難い貴重な体験でした。
※掲載内容は取材当時のものです。