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- 来年5月1日より変更される予定の元号について、皆さんはどのくらいご存知ですか。その経緯や変更時期など各メディアで長期にわたり報道されています。昭和から平成に変わる瞬間の世の中の変化や国民への影響など、平成生まれの方にとっては馴染みのないものかもしれません。今私たちが生きている平成からどのように変わっていくのか。また、元号とは一体どのようなものなのかを少しでも知り、今後の社会変化を意識してみましょう。
日本の元号に多く使われた漢字と回数
過去に採用された元号で一番多いのが「永」の29回。昭和の「昭」や平成の「成」は実は初めて採用されました。
- 何のためにあるの?
日本の独立の象徴と考えられています。
それから意外かもしれませんが、
分かりやすいというのも大きな理由です。
元号は中国ではじまった制度ですが、日本はこれを取り入れ、独自の元号を用いました。これは、日本の独立を示すものと考えられています。また、元号があることで、その時代に起きた世の中のできごとなどを元号を一つの基準とし、国民が振り返ることもできます。「天平文化」や「大正デモクラシー」など皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。
- 元号を決める時のルールは?
元号法という法律と、
閣議決定されたルールがあります。
昭和54年に元号法という法律が成立し、それに伴い以下のようなルールが閣議決定されています。
元号のルール
- 漢字2文字であること
- 書きやすいこと
- 読みやすいこと
- これまでに元号又はおくり名として
用いられたものではないこと - 俗用されているものではないこと
- 元号の候補が各所で予想されているけれど…?
予想を安易に発言するのは疑問です。
各所で次の元号の予想がされていますが、その内容を安易に発言することは首を傾けざるをえません。国や時代を象徴する文字を、その前提となる知識を欠いたままクイズ遊びの対象とすることに違和感を覚えるからです。予測したい方も、公表までは外部に発信せず自身の中での予想に留めておきましょう。
- 国民への影響は?
一部に影響は見られますが…
カレンダー業界や印刷業界、コンピュータのシステムなどに影響があるといわれています。しかし、天皇陛下は国民に与える影響をできるだけ減らすようにと考えられているようですので、政府には混乱を防ぐ方法を進めてもらいたいと思います。
- 生前退位は一般的?
江戸以前までは一般的でした。
当時は天皇が在位のまま崩御されるのは異例のことでした。歴史的には譲位を実施していた期間の方が長いのです。明治から現在までは政治的な混乱などあらゆる事態を想定し、天皇の譲位を認めない決まりになったのです。今回の高齢を理由とした譲位は将来の先例になるものだと考えられます。
まとめ
天皇陛下のお考えのもと決定された譲位ですから、前向きに受け入れるのが国民として大切なのかもしれませんね。若い方も元号に対しての関心が強くなっているのは非常に良い傾向だと思います。ぜひ今後の動きを見届けていきましょう。