2024.05.16

グルメ

京都のうどんは他府県と違う!?京都の「たぬきうどん」の秘密に迫る!

京都の「たぬきうどん」が他の地域と異なることを知っていますか。今回は、京都の大学に通っている皆さんに、京都ならではの食文化を知ってもらいたいと考えて企画しました。京都の「たぬきうどん」をいただけるお店を2店紹介します。

地域によって異なる「たぬき」

関東地方の「たぬき」は、サラッとしたスープとうどんの上に、天かすが乗っているものを指します。しかし、京都・大阪では、天かすがのったうどんは「ハイカラ」と呼ばれています。
そして、大阪の「たぬき」は、そばの上に大きな甘い油揚げがのったもの。京都の「たぬき」は、刻んだ油揚げを九条ネギとともにうどんの上にのせ、あんかけにしたものを指します。地域によって全く異なり、興味深いですね。

また、香川県のコシの強い讃岐うどんと比べ、京都のうどんはやわらかいのが特徴です。とろりとしたあんかけとよく合います。

素材にこだわり、おいしさと健康を届ける「招福亭」

最初に紹介するのは、京都市営地下鉄烏丸線 五条駅から徒歩5分の場所にある「招福亭」。昭和13年(1938年)創業、地元の人を中心に愛されている名店です。店の前を通ると、出汁の香りがふんわりと漂い店内へと誘われました。
店先の手入れされたお花が素敵です。
ぬくもりを感じる店内
1階はカウンター席とテーブル席。お一人様でも気軽に立ち寄れる雰囲気です。2階にはゆったりくつろげるお座敷がありました。 体に良いとされる「茶そば」が名物で、他にもうどん・そばのメニューも豊富です。お客さんが毎日食べても健康でいられるよう、食材は生産者さんの畑まで見に行って、厳選したものを仕入れているそうです。
今回いただいたのは「たぬき」(750円)と「衣笠」(750円)。麺は、たぬきはうどん、衣笠は茶そばを選びました。どれにしようか悩む時間も楽しかったです。丼もの+そばorうどんのセットメニューも充実していて、たくさん食べたい学生の皆さんにもお薦めです!
「たぬき」(750円)。あんがつやつやと輝いています。
国産小麦を使用した柔らかい麺に、とろみのあるあんがかかった「たぬき」。具材はこちらも、油揚げと九条ねぎです。豆腐屋さんから仕入れているという油揚げには、良い香りの出汁が染み込んでいます。出汁は、利尻昆布とかつおを使用していて、うどんをいただくと口いっぱいにうまみが広がります。添えられた生姜がきいていて、心も体もほっと温まりました。
「衣笠」(750円)。
「衣笠」の具材は油揚げ、九条ねぎ、溶き卵。ふんわりとかかった卵が優しい味わいでした。招福亭の名物である「茶そば」は、抹茶が練り込まれたそばで、京都らしさを感じることができます。もちもちとしていて抹茶の風味がおいしかったです。
「未来を担う学生さんに健康でいてほしい」と語ってくれた女将さん。先代の味を守りつつ、新たなメニューを生み出す試みもしています。ここでしか味わうことのできない季節限定メニューが大人気で、夏には茶そば冷麺やトマトナスカレーなどを予定しているとのこと。ぜひ足を運んでみてください。

招福亭
住所:京都市下京区艮町894
営業時間:11:00~19:00
定休日:不定休
 


大学から行きやすい「そば・うどん処 源(みなもと)」

北大路駅から向かうと、賀茂川を渡ってすぐの場所にあります。
次に紹介するのは、京都市営地下鉄烏丸線 北大路駅から徒歩10分の場所に位置する「そば・うどん処 源(みなもと)」です。もともとサラリーマンだったという店主が、40歳のときに一念発起し、そば屋に修行へ。学生時代にアルバイトをしていた祇園のそば屋から出汁の取り方を教わり、太秦にご自身のお店を開かれたそうです。その約15年後、現在の場所に移転し、約20年になるそう。近くにある植物園に来る観光客や、地元の大学生も多く訪れるといい、京都で愛されているうどん屋さんの1つです。
落ち着いてうどんが楽しめる店内
うどんの麺は自家製麺。薄力粉、中力粉、強力粉をブレンドし、温かいメニューと冷たいメニュー、どちらにも合う麺に仕上げられています。柔らかくもコシのある食感を目指しているそうです。今回は、温かいうどんの「たぬき」、たぬきと具材が異なるあんかけうどんの「のっぺい」をチョイスしました。
「たぬき」は、あんの中に甘く煮た油揚げと九条ネギが入ったうどんです。濃厚なあんと一緒に うどんを食べると、麺のコシと濃厚なあんのとろっとした食感がおいしかったです。その中で、ねぎの食感、そしてトッピングされている生姜の風味が良いアクセントになっていて、甘い油揚げとの相性が楽しめました。
「たぬき」(715円)
こちらの「のっぺい」も温かいあんかけうどんです。「のっぺい」は、「しっぽく」というしいたけ・かまぼこ・ほうれんそう・湯葉・のりがのったうどんをあんかけにしたもの。京都の名物でもある湯葉や甘いしいたけなど、さまざまなトッピングが楽しめ、優しい出汁の味がするあんとの相性もとても良かったです。
「のっぺい」(825円)
そんな「源」さんのお薦めメニューは、あんのなかに溶き卵が入った「けいらん」だそう。「源」さんはランチとディナーの間や夜遅くも営業されているので、お昼を逃した日や勉強していて夜遅くなった日などでも行きやすいです。皆さんもぜひ、「源」さんで京都ならではのあんかけうどんを楽しんでみてください!

そば・うどん処 源(みなもと)
住所:京都府京都市左京区下鴨上川原町2
営業時間:11:30~25:00
定休日:年中無休
 


今回は、京都の「たぬきうどん」を紹介しました。取材で初めてあんかけのうどんを食べましたが、あんが想像以上にとろっとしていてびっくり。お出汁のやさしい甘さがほっとするおいしさでした。皆さんも出身地の「たぬきうどん」との違いを感じながら、楽しんでみてください。

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